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ブックマーク / virus.hatenablog.com (8)

  • ぼくのかんがえたさいきょうのウイルスで人を病気にしてみようゲーム - あなたのまわりの小さなともだちについて

    (Disclaimer: ここで紹介するゲームはウイルス目線で考えることで、どうすればウイルス感染に対抗できるかを考えてもらう教育目的のものです。ウイルス感染症によって亡くなった方や後遺症に苦しまれている方を題材として遊ぶ意図は一切ありません。) アウトリーチ活動なるものをする機会がちらほら出てきて、高校生とか大人な方々を相手におしゃべりするくらいはどうということはないわけですが、小学生となるとちょっと考える必要が出てくるわけです。かと言って、自分が小学生だったころに「手洗いうがいしましょ〜ねー」なんてダイガクのセンセイに言われた日には「わざわざこんなとこまできて、なにあたりまえのこといってんだコイツ」と思ったであろうことを考えると、ただおしゃべりするのも芸がない。でも小学生がおとなしくスライド見て疑問に思ったこと口にするか?するわけないよな。ということでゲームなんです。こどもも、おとなも

    ぼくのかんがえたさいきょうのウイルスで人を病気にしてみようゲーム - あなたのまわりの小さなともだちについて
  • エボラウイルス病(エボラ出血熱)を正しく怖がるために(3)——発症してない人からは感染しないって本当? - あなたのまわりの小さなともだちについて

    ついに日でも疑い例がとか、BSL4施設稼働するかもとか、対岸の火事がどんどん近づいているように感じられますね。当ブログはゆるゆるウイルス的論文紹介ブログ*1ではありますが、こういう時に情報発信してこそだろー!ということで、今回も引き続きエボラってみましょう。 今回は、エボラの基礎知識として良く言われる(そして、不安になっている人が多いだろうと思われる)『潜伏期間はウイルスを排出しない』という言説について、論文を紹介してみようと思います。 その前に一つだけ。エボラの出血は他の出血熱ウイルスに比べても、実はそんなに激しくありません。粘膜からの出血や皮下出血がほとんどで、いきなり鼻血どばーっ!吐血げぼーっ!とか、目から血涙だらーっ!みたいなことは起きませんので、そういうのはフィクションの中でお楽しみください。 まずはこちらの論文。筆頭著者は日人。 Host response dynamics

    エボラウイルス病(エボラ出血熱)を正しく怖がるために(3)——発症してない人からは感染しないって本当? - あなたのまわりの小さなともだちについて
  • エボラ出血熱(エボラウイルス病)を正しく怖がるために——(2)最新の論文を紹介するよ - あなたのまわりの小さなともだちについて

    当は治療薬特集とかまとめとかしようと思って、自分の論文*1書いてる合間にこそこそ論文読んでたんですけど、あちこちでまとめとか解説とかあるんでどーしよっかなーからの、すっごく迫力のある論文が出たのでそちらを紹介することにします。Scienceから。著者のうち5人がエボラで亡くなっているということで追悼記事も出ています。 論文体はこちら。 Genomic surveillance elucidates Ebola virus origin and transmission during the 2014 outbreak タイトルを翻訳すると『サーベイランスによって明らかになった、2014年にアウトブレイクを起こしたエボラウイルスの起源と伝播』 2014年3月にシエラレオネ政府病院、ハーバード大学、ブロード研究所がケネマという都市で立ち上げたエボラのサーベイランスが、いきなり5月に物のエ

    エボラ出血熱(エボラウイルス病)を正しく怖がるために——(2)最新の論文を紹介するよ - あなたのまわりの小さなともだちについて
  • エボラ出血熱を正しく怖がるために——(1)空気感染するのかしないのか? - あなたのまわりの小さなともだちについて

    西アフリカ、特にシエラレオネで起きているエボラ出血熱のアウトブレイクがなかなか終息せず、世の中がざわざわしていますね。感染が拡大してしまった大きな要因として、都市での発生と言う地理的要因の他、現地の人たちの教育水準や文化的背景、そして政治体制の問題があるのは疑いようもなく、アウトブレイクの終息にはまだまだ時間がかかりそうです。 国際的な注目が集るきっかけとなった一つの出来事に、アメリカ人の感染者が国にチャーター機で輸送され、病院に収容されたというものがありました。治療に使われているという未承認薬も含めた一連のアメリカの動きは政治力学の発露であることは否めず、諸手を挙げて「アメリカすげぇ」とは言えない状況ですが、どさくさ紛れのごり押しで研究開発が進むのも事実であります。清濁併呑して突き進むアメリカのパワーを思い知らされます。 さて、当ブログは論文紹介ブログですので、アウトブレイクのニュース

    エボラ出血熱を正しく怖がるために——(1)空気感染するのかしないのか? - あなたのまわりの小さなともだちについて
  • ヒト化ネズミはデング出血熱の悪夢を見るか? - あなたのまわりの小さなともだちについて

    (ご、ごぶさたしております)(蚊の鳴くような声で)(デングだけに) Inhibition of megakaryocyte development in the bone marrow underlies dengue virus-induced thrombocytopenia in humanized mice. J Virol. 2013 Nov;87(21):11648-58. doi: 10.1128/JVI.01156-13. Epub 2013 Aug 21. 久しぶりの更新は安心と安定のJ Virolより。 顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Disease)の4番バッターことデング熱が今回の主役です。致死率は1%以下と、この手のウイルス感染症にしては低めではあるものの、蚊の生態の厄介さと地球規模の分布で、毎年数千万人単位で患者を量産する長距離打者です

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  • 2013年をウイルス目線で振り返る - あなたのまわりの小さなともだちについて

    The kind that make you sick!!! 我らがビンセント・ラカニエロ先生がウイルス学的に2013年を振り返っていらっしゃるので、ざざっと茶々をいれてタイトルだけ読んでみましょうか(TWiVを聞いてないのがばればれですな)。 RNA干渉による抗ウイルス作用 ノーベル賞が2006年ですか・・・哺乳類細胞でのRNA干渉の抗ウイルス作用は、とてもパワフルな自然免疫の作用に隠されてしまい、なかなか研究が進みませんでした。が、ノダムラウイルスのB2たんぱく質のもつ抗RNA干渉作用がウイルス増殖に必須であることが示され、論争に一応の終止符が打たれました。 RNA Interference Functions as an Antiviral Immunity Mechanism in Mammals Antiviral RNA Interference in Mammalian Ce

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  • とあるコウモリの恋愛遍歴 - あなたのまわりの小さなともだちについて

    コウモリの便からウイルス 中東呼吸器症候群、サウジ——MSN産経ニュース ラクダにMERS抗体=ウイルス宿主か-英医学誌——時事ドットコム MERS コウモリからも感染か——NHK NEWSweb MERSウイルス感染にコウモリが関与か、DNAが完全一致——AFPBB*1 MERS、コウモリが原因?=感染者のウイルスと一致-米医学誌——時事ドットコム*2 またしてもコウモリさんとウイルスの熱愛の歴史に新たな一ページが加わりましたので、過去の熱愛発覚スクープをざざっと振り返ってみたいと思います。 ご注意(2013年9月1日追記) はてぶコメントでご指摘いただいたように、この記事では亜目以下の分類、生活様式などを問わずコウモリという通称で統一しており、コウモリの種名はほとんど提示しておりません。個々のウイルスの進化や人社会との接点については、個々のコウモリに依存した性質であることをご留意くださ

    keloinwell
    keloinwell 2013/09/01
    コウモリすごい。
  • エンベロープを持つノンエンベロープウイルスが見つかる - あなたのまわりの小さなともだちについて

    A pathogenic picornavirus acquires an envelope by hijacking cellular membranes Nature (2013) doi:10.1038/nature12029 あまりの衝撃に思わずブログを書いてみたくなってしまいました。こんな衝撃は、ほ乳類の遺伝子にボルナウイルス (の一部) がかくれんぼしてる論文以来ですね。いやー、おったまげた。 ウイルスというのは極端な話、遺伝子であるDNAやRNAをたんぱく質で包んだツブツブなので、とても弱っちいのです。それでも遺伝子を守らなければウイルスはウイルスであることができないので、頑張って守らなくてはいけないんですよね。守り方には2種類あって、たんぱく質の殻をがっちがちに固めて『硬い』ウイルス粒子を作る戦略と、細胞からちょいと脂質2重膜を借りてきて*1『柔らかい』ウイルス粒子を作る戦

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