厚木に音楽の灯りを ○…厚木から羽ばたいた人気バンド「いきものがかり」のCDを、日本で初めて店頭で販売したのが、一番街のCD店・タハラだった。今年1月、惜しまれつつ閉店したその店で最後の店長を務めた。閉店で職を失うが「厚木から音楽の火を消してはいけない」と一念発起。9月、自身が経営者となって地元密着のCD店をオープンさせた。「じょいふるミュージック」。店名には、ゆかりの深い「いきものがかり」のヒット曲のタイトルを付けた。「音楽が盛んな厚木に少しでも貢献できれば嬉しい」。 ○…高知県生まれ。音楽との出会いは中学生の頃。当時、流行っていたデュラン・デュランや、シンディ・ローパーなど洋楽に夢中になった。楽器は弾かず聴く専門で、大学時代にはレコード店でアルバイト。好きな音楽に囲まれる日々は喜びで、「これが天職だと思った」と振り返る。想いは募り大学を中退。海外生活を経験し、その後、タハラに就職した。