検察審査会の議決に基づいて強制的に起訴する制度は、市民の意見をより反映させる目的で3年前に導入されました。 これまでに6件が強制起訴されましたが、有罪判決は一度もなく、制度の在り方を議論すべきだという声も出ています。 検察審査会の議決は平成21年5月から権限が強化され、検察が不起訴にしても審査会が「起訴すべき」と2度議決すると強制的に起訴されることになりました。 強制起訴は、今回のほか、これまでに11人が死亡した兵庫県明石市の歩道橋事故、107人が死亡したJR福知山線の脱線事故、沖縄の会社社長が詐欺の罪で強制的に起訴されたケース、尖閣諸島沖の中国漁船の衝突事故、それに徳島県内の町長が暴行の罪で強制的に起訴されたケースの合わせて6件で行われました。 このほか、鹿児島県でゴルフ指導員の男性が女性に暴行したとして検察審査会から2度の「起訴議決」を受けていて、今後、強制起訴されることになります。