やはりサックスブルーに染まった。MVPの家長を筆頭に、ベストイレブンに7人。川崎フロンターレがアウォーズも席巻したのだ。 攻撃も守備も、個人も組織も、魅力的でたくましかった。「ベストゴール」に代表されるスペクタルなサッカーで楽しませてくれた。その上で最多得点と最少失点で2年連続優勝を達成した。納得の表彰だった。 こうなると「3年分割で払われるDAZNマネーは1年目が10億で、2年目が4億で、3年目が1.5億。それが連覇だから……あ、優勝賞金の3億円も……」と未来のビッグクラブへの皮算用をしたくなるところだが、今回は踏み止まって足元を見つめたい。 低迷期と中村憲剛の発掘。 実はまだタイトルをつかめなかった頃から「草創期の象徴が鹿島アントラーズだとすれば、21世紀に入ってもっとも成功したのはフロンターレ」と公言してきた。 1999年、Jリーグが2部制を導入したのを機にJ2入り。その年優勝し、一