東京都心で11日午後1時すぎ、気温が30度に達した。これまでの記録を98年ぶりに更新して、観測史上最も遅い「真夏日」になった。関東の東海上で発達した高気圧に覆われた影響で、午前から気温が上昇していた。 これまで最も遅い都心の真夏日は、1915年10月9日に観測した31・3度だった。 気象庁によると、今年は偏西風が列島付近で北寄りに蛇行。南の暖気が北に張り出した状態が続き、10月に入っても気温が下がらない状態が続く。11日午後0時40分現在、全国58カ所の観測点で真夏日になっている。 ◇ 近畿各地でも30度を超える真夏日となった。大阪管区気象台によると、大阪市は正午すぎに30度を超えた。10月の真夏日は計5日となり、1920年以降の最多記録となった。最も遅い大阪市の真夏日は33年10月20日。このほか正午現在、滋賀県彦根市で31・5度、京都府京田辺市、大津市、奈良市でも真夏日