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ブックマーク / aniram-czech.hatenablog.com (6)

  • 【中東旅行記/2】精神的な余裕がないときにする「何か」。 - チェコ好きの日記

    先日、とある方から質問を受けて、「おお、そうか!」と思ったことがあります。 その方は、「(あなたがやっているような)旅行とか芸術鑑賞とかっていうのは、精神的な余裕があるからできることですよね? 精神的な余裕を保つために、何か心がけていることはありますか?」というような内容のことを、聞いてきてくれたんです。 私が精神的な余裕を保つために心がけていること……結論からいうと、なーんもないです。心がけたって余裕ないときは余裕ないし、あるときはあり余るくらいあります。精神的なものは、自分の心がけ次第でコントロールできるものじゃないと思うんですよね。だって、落ち込まない人とかいないじゃないですか。まあ、上手に気分転換する方法くらいはみんなそれぞれあるのかもしれないけど、それでいうと私は「とりあえず寝る」ですね。夜10時くらいに小学生のごとく寝ます。 では、私は精神的余裕があるときを見計らって旅に出て、

    【中東旅行記/2】精神的な余裕がないときにする「何か」。 - チェコ好きの日記
  • 村上隆『芸術闘争論』から転じて、文章の”圧力”の話。 - チェコ好きの日記

    先日、現代美術家の村上隆の『芸術闘争論』というを読んだらとても面白かったよーという内容の話を先走って書いてしまったのですが、今回はこのの感想を、もう少しがっつり書いてみようかと思います。 個人的には、現代アートに興味のない人でも、私がタイトルにあげた”圧力”という言葉にピンときた方にはぜひ読んでほしいなぁというです。 「ウケる」ための作品作りはダメなのか? まず村上隆というアーティストに対する私の勝手なイメージは、「美術界での嫌われ者」でした。美大生なんかにアンケートをとると、「嫌いなアーティスト」として名前が上がることが多いみたいな、そんな印象です。 参考:好きなアーティスト、嫌いなアーティスト2 - Ohnoblog 2 私自身は、彼の作品自体は正直見ても何とも思わないというか、「好きなわけでも嫌いなわけでもない」といったかんじ。でも、なぜ彼の作品がこんなふうに嫌われてしまうのか

    村上隆『芸術闘争論』から転じて、文章の”圧力”の話。 - チェコ好きの日記
  • 「旅で世界観が変わりました」は軽薄か? 東浩紀『弱いつながり 検索ワードを探す旅』 - チェコ好きの日記

    最近出た、東浩紀さんの『弱いつながり 検索ワードを探す旅』というを読みました。 弱いつながり 検索ワードを探す旅 作者: 東浩紀出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/07/24メディア: 単行この商品を含むブログ (11件) を見る タイトルの「弱いつながり」という言葉は、アメリカの社会学者が提唱した「弱い絆(ウィークタイ)」から来ているようです。「弱い絆」はけっこう有名な概念だと思いますが、新しい仕事を得ようと思ったりした際に、家族や親友などの「強い絆」を持った人よりも、この前のパーティーで出会った人とか、何かのイベントで最近知り合った人とかの「弱い絆」を持った人のほうが、いい仕事を紹介してくれる場合が多い、という話ですね。 が、私が今回こちらので注目したいのは、どちらかというとサブタイトルの「検索ワードを探す旅」や帯の「グーグルが予測できない言葉を手に入れよ!」のほう。な

    「旅で世界観が変わりました」は軽薄か? 東浩紀『弱いつながり 検索ワードを探す旅』 - チェコ好きの日記
  • 『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』を読んだ - チェコ好きの日記

    未だに電子書籍を読むのに適したタブレット端末的なものを持っていない私なんですが、その理由の1つに、「私が読みたいの8割くらいはKindle版が出ていない」というのがあります。でもきっと、あと何年か待ったらこういう状況は改善され……というか、電子書籍がもっと普及したら、「Kindle版がないんだったら読まなくてもいいや」なんて思ってしまうことのほうが多くなりそうでもあります。 世間的にも、現在はまだまだ紙のが優勢といったところでしょう。しかし、おそらくそう遠くない未来に、紙の電子書籍の関係は逆転すると思います。そのときにどんなことが起こるのか? を予測しているのが、ウンベルト・エーコとジャン=クロード・カリエールの対談『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』です。 もうすぐ絶滅するという紙の書物について 作者: ウンベルト・エーコ,ジャン=クロード・カリエール,工藤妙子出版社/メ

    『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』を読んだ - チェコ好きの日記
  • 『ここは退屈迎えに来て』ーーファスト風土の“退屈”から抜け出すには - チェコ好きの日記

    「ファスト風土」とよばれるような土地を舞台にした話題の小説があるという話は前々から聞いていたのですが、このたび勇気を振りしぼって、山内マリコ氏の『ここは退屈迎えに来て』を読んでみました。 ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫) 作者: 山内マリコ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (15件) を見る 以下はこの小説の感想文です。既読の方、未読だけどネタバレ上等の方以外は、注意してお読み下さい。 ファスト風土はなぜ“退屈”なのか まずこちらの小説に対する私の第一印象なんですが、何かもうタイトルだけで8割くらい持ってってるというか、「勝ち」だな、と思いました。 この小説の舞台は、前述したように「ファスト風土」とよばれるような地方都市です。構成としては全部で8編の小説からなる短編集で、8編それぞれの主人公は別ですが、すべて同じ地方都市を舞台

    『ここは退屈迎えに来て』ーーファスト風土の“退屈”から抜け出すには - チェコ好きの日記
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2014/09/28
    個人的には文庫本版後書きの著者がシロクマこと熊代亨氏だったという点が一番ショックだったのだが。
  • 美術史、ヤンキー絵画を語る『ラッセンとは何だったのか?』 - チェコ好きの日記

    イルカの絵、といえばだれでも真っ先に、クリスチャン・ラッセンの絵画を思い浮かべるのではないでしょうか。目に鮮やかなその作風は、一度見たら忘れられない鮮烈な印象を、私たちにあたえます。 ※ラッセンのジグソーパズル このクリスチャン・ラッセンという人の作品は、日では80年代後半〜90年代前半に、ブームの全盛期を迎えました。今では少々影が薄くなった気もしますが、一時期はおもちゃ屋さんのジグソーパズルコーナーへ行けば、ハワイのお土産屋さんに行けば、水族館へ行けば、カラオケに行けば、パチンコに行けばーー必ずラッセンの絵か、あるいは「ラッセン的なイメージ」が溢れていたような記憶が、確かにあります。 私は1987年の生まれなので、その全盛期の頃の「ラッセン」を、ぼや〜っとした印象でしか知りません。でも、ジグソーパズルとか水族館とか、自分を取り囲む環境のなかで「ラッセン」あるいは「ラッセン的なるもの」を

    美術史、ヤンキー絵画を語る『ラッセンとは何だったのか?』 - チェコ好きの日記
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