訪問看護師の市子(筒井真理子)は、献身的な仕事ぶりから周囲の厚い信頼を得ていた。特に訪問先の大石家では、長女の基子(市川実日子)が介護福祉士になるための勉強も見てやるなど、家族ぐるみの交流を持っているほどだった。ある日、基子の妹・サキ(小川未祐)が突然行方不明になる。無事、保護されたものの、犯人が意外な人物だったことから、市子は事件への関与を疑われてしまうのだが……。『淵に立つ』での過酷な役作りが高く評価された筒井真理子と、監督の深田晃司が再度組んだ最新作。ヒロインの運命を握る基子を演じた市川実日子の“闖入者(ちんにゅうしゃ)”ぶりも見逃せない。2019年7月26日(金)より全国公開 https://yokogao-movie.jp 松崎:まず、『よこがお』が生まれた経緯を教えてください。 深田:『淵に立つ』のプロデューサーが「もう一度やりませんか?」と声を掛けて下さって、『めぐりあう時間