海外にもファンの広がる歌声合成ソフト「初音ミク(はつね・みく)」を使って制作された中国語の曲が、インターネットの動画投稿サイト「ニコニコ動画」で「荒らし」と呼ばれる、中傷書き込みなどを受け、作者である中国の若者が曲と画像をサイトから削除していたことが14日、分かった。「中国人死ね」などとの中傷があったとされる。 この曲は8日に投稿された「月・西江」。関連サイトなどによると、作者は中国広西チワン族自治区の20歳の男子学生。古風で静かなメロディーや、日本語用ソフトである初音ミクに中国語で歌わせる技量が注目され、再生回数は6千回を超えていた。 しかし、曲は12日までに削除され、投稿者はサイト上の説明文に「みなさんのご応援、ありがとうございました。でもこの動画のせいでみなさんが仲良くなれないより、消したほうがいいと思っているのです」と日本語で記した。