■12月某日 仕事おさめもだいたい終わり、後は大みそかと新年を迎えるだけだ。ホッとするといえばそのとおりかもしれないが、年間を通じてもっとも拍子抜けする時期ともいえる。だからといって、新年気分をじっくり味わう体験もほとんどしてこなかった。だいたい、大みそかも新年もほとんど日本にいない生活を送ってきたし、紅白歌合戦も見たことがない。今年も、明日から海外脱出なので、カウントダウンも異国で遭遇することになる。神社もお寺もない海外では、初もうですることもない。日本人なのに、日本人らしくない人生を送ってきたともいえる。むろん、悔いなどあろうはずはないが。 それにしても、今年は年末の解散総選挙というアクシデントであわただしい師走だった。民主党最後の総理・野田佳彦の自爆テロ解散で、こちらまでひきずりまわされる日々だった。結局、野田総理の最後の辞任記者会見すら開かれなかった。周りは民主党の壊滅的惨敗を予想