ユーザやマネージャ、デベロッパにとってもそうだが、FreeBSDにおける最大の利点の1つに大量のアプリケーションのビルドカタログであるPorts Collectionsがある。現在、登録されているアプリケーションやライブラリなどのportの数は17,000ほど、メンテナは1450人ほどに及んでいる。これを処理するデベロッパであるFreeBSDのportsコミッタの総数は170人弱ほどだ。 Ports Collectionsではメカニズムの要望やコンセンサスなどが状況に応じて刻々と変わっていく。ここ最近、多くの重要な変更があったので、今後の取り組みなども含めて紹介しておく。 X.Org 7.2.0への移行 FreeBSDはここしばらくの間、X.Org 6.9.0を使い続けてきた。7系へ移行するにあたっていくつもの変更が伴うためportsの開発に時間がかかっていたこと、移行に問題が発生しないよ