いまや金額で建設ゼネコンを上回るITゼネコン 「ITゼネコン」という言葉に聞き慣れない人もいるだろう。ゼネコンというと、建設業界が有名だが、実はIT業界にもあるのだ。いまでは道路建設などのハコ・モノよりも、こちらの無駄遣いのほうが国全体としては大きくなっている。大手でいえば、富士通、NEC、日立あたりが強い。公的なものなら、年金システムを作ったNTTデータも名前が上がってくる。 建設ゼネコンは業者数が多かったが、ITゼネコンの場合はずっと少ない。しかし、金額で言えば、e-JAPANという国策にのっとって建設ゼネコンよりもITゼネコンのほうがずっと大きいのである。そして、作業の実体を下請けにマル投げするなど、やり方は建設業の場合と似ている。 ITゼネコンがらみの金額は驚くべきものだが、レベルの低さもまた驚くべきものがある。いや、「嘆くべき」と言ったほうがいいか。とにかく日本のITゼネコ