今週のお題「私の『夏うた』」 伊藤拓郎君(@kurifusu)という歌人がいる。クリフスとは日本海側に見える崖のことだろうか。わからない。彼の歌う手際の軽やかで見事なことはわかる。例えば、これ。 ベランダでクリアアサヒを飲む君と その遠景に霞む夕暮れ pic.twitter.com/bk7uyefzvx — 伊藤拓郎 (@kurifusu) 2017年6月29日 実に、屈託がなくてよい。諳んじてすうと流れる。喉越しである。上2句の畳み掛けるカタカナと、下2句の漢字の響きが、なんともいい配合。加へて云はずもがな、近景と遠景の妙。私はこういうのが好きだ。他にもある。 ストリートビューで旅する君からのエアメール 「今、セーシェルにいます」 pic.twitter.com/mLe3o4FMqL — 伊藤拓郎 (@kurifusu) 2017年6月22日 この、少しの屈託と、セーシェルという意外さが