2008年にはじまった、NHKの人気番組『ファミリーヒストリー』。芸能人たちのルーツを信じられないほどのリサーチ力で調べ上げて、本人すら知らなかった事実を次々と明らかにしていく。 番組では先人たちの壮絶な人生が語られる。 第1回のルー大柴さんの回でボロボロ泣いたし、戦争の時代に命をつないだ方たちの姿を見ていると、背筋が伸びた。「くるり」のEDテーマをBGMに、芸人さんが真顔でVTRを見つめる姿も好きだった。 このファミリーヒストリーだが、リサーチの手法や番組製作の舞台裏は、あまり語られていないのも事実だ。 筆者である私はテレビ番組で扱う情報を集める「リサーチャー」の一人なのだが、同業者から見ても『ファミリーヒストリー』の調査力はすごい。古くは明治や大正のことから、遠く海外のルーツまで調べ上げてしまう。 そんな驚異的な番組は、一体どのように作られているのか? 番組立ち上げメンバーにして番組企