さて、今回で3回目となる万年筆の特集。 最終回となる本編では、万年筆を選択する基準を考えてみたい。 前回、そして前々回に引き続き、今回もフルハルターの森山信彦氏に一般的なセオリーを伺った。 これを一助に、最良の万年筆選びをされてはいかがだろうか。 話の腰を折るようで申し訳ないが、まず始めに断っておきたいのは、これはあくまで一般的な傾向であるということ。カタチが好みであるとか、特別に心に決めた1本がある場合は別として、万年筆選びはそう簡単なものではない。最良の伴侶を追い求めるのであれば、なにはともあれ実際に実物を手にして、それが自分の手に馴染むか否か、それだけは絶対に確認して欲しい。ペンの長さ、太さ、重心の位置、全体の重さ、そのどれもが書き心地、そして使い心地に大きく影響する。それゆえ、ここではオーソドックスなモデルと、その傾向をお伝えする。これを参考に、最終的には自分で確認して、そしてさら