「土砂降りに運動会をやるようなことは、おやめになった方がよい。今やることは雨着を用意することなんだ」 国民新党の亀井静香代表は23日、首相公邸で野田佳彦首相と会談し、景気低迷を天候に例えて首相が目指す消費税増税に異を唱えた。 亀井氏は「非常事態には非常事態の政治がある。財務省のそろばん勘定は平時用。非常時には非常時のそろばん勘定をやるべきだ」と進言。「あなたが世界の危機を救うことができるただ一人の人だと自覚しなさい」と持ち上げることも忘れなかった。 半時間の会談後、亀井氏は記者団に「熱心に聞いていただいたので、何らかの形で生かしてもらえると思います」と満足そうに語ったが、首相が何と言ったかは明らかにしなかった。