着る機会がなく、眠らせ続けている着物。そろそろ決着のときだ。 本にならってリメイクし、いい感じのコートになりました。 かれこれ3年間、我が家のクローゼットで眠っているものがある。 着物だ。 谷中あたりの古着市で買った、中古の着物。3,000円くらいだっただろうか。柄がシブくていいなと衝動買いした記憶がある。 それが、今のいままで一度も着られずにいた。それはなぜか。理由は3つある。 ①着物を着る気持ちになれなかった 街中で和服の人を見ると、つい目で追ってしまう。そのときの気持ちは、尊敬と羨ましさが入り混じった何かだ。 大学生時代に就活をしていたとき、なんの間違いか銀座の呉服店に話を聞きにいったことがある。最近の若者は和服を着る機会が少ないように思いますが、どのようにお考えですか、と尋ねたら、店主である妙齢の女性はこう言った。 「このあいだ夏祭りを見に行ったんだけどね、若い人たちが浴衣に長靴を