ウラジミール・プロップ(ウラジーミル・プロップ)はロシアの魔法物語を構造的に研究しました。その中で共通する「機能」を見つけました。これは現代で言えばビート=モチーフ素と同じです。 また、「機能」を行う行為者も想定しました。これはキャラクターのロール(役割)に相当します。 ハリウッド三幕構成の欠点の一つに行為者という考え方が強いことがあります。「主人公が変化するもの」という考え方に縛られすぎるため、群像劇にはビートシートが応用しづらくなっているのです。 しかし、「ロール」の考え方を持ち込むことで群像劇にもビートシートが使えます。つまりはビートによっては主人公が行わなくてもよいものがあるのです(ビート解説が終わってからいずれお話します)。 行為者を表す記号 a:主人公 b:偽の主人公 c:敵対者 d:贈与者 e:助手 f:対象者(王女) g:依頼者(派遣者+王) h:追跡者 31の機能 1