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ブックマーク / www.magazine9.jp (46)

  • 「橋下徹の言論テクニックを解剖する-その2」中島岳志‐マガジン9

    マガジン9 憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。 |「マガジン9」トップページへ|「カフェ・ハチャムの挑戦」:バックナンバーへ| 2011-11-11up 中島岳志の「希望は、商店街! 札幌・カフェ・ハチャムの挑戦-その2」 第7回 橋下徹の言論テクニックを解剖する その2 -ありえない比喩、前言撤回、ふっかけ、 涙、脅し、言い訳…… ■「たとえ話で論理をすり替える」 前回に続いて、橋下徹氏の言論術を彼自身の著書『図説・心理戦で絶対に負けない交渉術』(日文芸社)を使って分析してみたいと思います。 このの第2章のタイトルは「相手を言いくるめる詭弁の極意」。以下で検討する橋下氏のテクニックは、人が「詭弁」であることを認識し、「相手を言いくるめる」ことを目的として提示しています。まずはこのことを、はじめに確認しておきたいと思います。 橋下氏は、ここで次のように言います。 絶対に

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    kiku72 2022/01/28
  • マガジン9〜この人に聞きたい『中村哲さんに聞いた』〜

    アフガニスタンという国で、 9条をバックボーンに活動を続けてきた 久しぶりに帰国された、医師の中村哲さんにお会いしました。 もちろん、みなさんご存知のように、中村さんは「ペシャワール会」の代表として、 パキスタン、アフガニスタンで、さまざまな活動に携わっておられます。 その中村さんに、現地での活動状況と、特に憲法9条との関連について、お伺いしました。 写真:細谷忠彦 なかむら・てつ 1946年福岡市生まれ。九州大学医学部卒。NGO「ペシャワール会」現地代表、PMS(ペシャワール会医療サービス)総院長。専門は神経内科(現地では内科・外科もこなす)。国内の診療所勤務を経て、1984年パキスタン北西辺境州の州都のペシャワールに赴任。ハンセン病を中心としたアフガン難民の診療に携わったのをきっかけに、井戸・水路工事による水源確保事業など現地での支援活動を続ける。著書に『医者、用水路を拓く−−アフガン

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    kiku72 2019/12/04
    “編集部 その体で実感した9条を手放すことには、どうしても納得できない。 中村 具体的に、リアルに、何よりも物理的に、僕らを守ってくれているものを、なんで手放す必要があるんでしょうか。”
  • 「選択的夫婦別姓」はなぜ今もって認められないのか?—別姓訴訟と24条—打越さく良さん(その1)│憲法24条を考える

    戦後「日国憲法」によって、新しく保障されることになった「個」の尊重と男女平等。戦前の家父長制度にあった、家庭内の理不尽な序列や差別も、憲法上否定され、それに伴い多くの民法が変わりました。女性が自己決定できる立場になり、個人として財産や親権、選挙権を持てるなど、真の人権を得たのは、それ以来のことです。 しかし、自民党の改憲草案は、これらを保障する条文のひとつ、憲法24条の改訂も視野に入れています。私たちは、「平和」「自由」そして、「権利」は、あるのが当たり前として生きてきましたが、それらが当たり前でなくなったらどうなるのか? この「憲法24条を考える」シリーズでは、改憲の動きについて、憲法24条はいかにして生まれたのかについて、また旧憲法下の実体験などを知ることを通じて、身近なテーマである「結婚」「家族」と憲法、そして個人や国家との関係について考えます。 「選択的夫婦別姓」は なぜ今もって

    「選択的夫婦別姓」はなぜ今もって認められないのか?—別姓訴訟と24条—打越さく良さん(その1)│憲法24条を考える
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    kiku72 2017/08/23
    “2009年に大きなチャンスが訪れました。民主党政権ができて、ずっと選択的夫婦別姓に賛成なさっていた千葉景子さんが法務大臣”サクっとこれぐらい決まると思ってたんだがなあ
  • 立川生活保護廃止自殺事件。の巻-雨宮処凛がゆく!

    新聞社・議員へ 立川市職員に生活保護者が殺された! 真相を追及して公開、処分してほしい 知り合いの○○(個人名なので伏せます)が高松町3丁目のアパートで12月10日に自殺した 担当者の非情なやり方に命を絶ったよ 貧乏人は死ぬしかないのか 生活保護はなんなのか 担当者、上司、課長は何やっているのだ 殺人罪だ 平成27年12月 ○○の知人 すべてはこの1枚のファックスから始まった。 2015年12月31日、立川市の共産党市議団控え室に届いたものだ。 2016年の年明け、市議がこのファックスに気づく。上條彰一・立川市議(共産党)は事実関係を明らかにするよう市に求めるが、市は「個人情報」を盾に応じない。そうしてファックスが届いてから1年と4ヶ月経った17年4月11日、弁護士などによって「立川市生活保護廃止自殺事件調査団」が結成され、東京都に質問状と要請書を提出。記者会見を行なった。私も調査団の呼び

    立川生活保護廃止自殺事件。の巻-雨宮処凛がゆく!
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    kiku72 2017/04/20
    “稲葉氏は、このような厳しい就労指導の背景にあるのは「国の生活保護費抑制の方針」と指摘した。とにかく利用者を減らしたい、予算を減らしたいという国の圧力。それが現場を苦しめ、結局は、もっとも弱い立場の人
  • 生活保護バッシングと役所バッシングの5年周期〜「保護なめんな」ジャンパー問題に思う〜の巻-雨宮処凛がゆく!

    1月17日、とても嫌なことが起きた。 ご存知の通り、小田原市の生活保護担当の職員が「保護なめんな」「不正受給はクズだ」などの言葉が入ったジャンパーを勤務中に着用していたという問題である。各種報道を見ると、10年前の2007年、生活保護の支給が停止された男性が職員を切りつけるという事件が起きたことが「ジャンパー制作」のきっかけだったようだ。現場の空気を盛り立て、連帯感を高めるというような意味で作られ、64人が購入したという話もある。 もうどこから突っ込んでいいのかわからないが、この国の最後のセーフティネットであり、まさに命の砦を支える現場で働く人が、これほど無神経なことをしていたことが残念でならない。 まず、「不正受給はクズ」などと書いているわけだが、生活保護の不正受給は2%。額にして0.5%。もちろん、少なくても不正受給は決してあってはならないことだが、98%の人は適正受給なのである。すべ

    生活保護バッシングと役所バッシングの5年周期〜「保護なめんな」ジャンパー問題に思う〜の巻-雨宮処凛がゆく!
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    kiku72 2017/01/25
    “捕捉率を上げるべきという根本に触れられることはなく。”
  • 年末に「越年」現場を巡り、貧困バッシングについて考えた。の巻-雨宮処凛がゆく!

    新年である。と同時に、この連載もなんと記念すべき400回を迎えた! そんな目出たい年明けだが、新年そうそう、風邪をひいて寝込んでいる。結構ハードな風邪だ。おそらく、年末にやたらと外で過ごしていたからだろう。寒さに弱く、普段家で原稿ばかり書いている人間がちょっと外に出るとすぐ風邪をひくというヘタレっぷり。で、なぜ外にいたかというと、この年末も都内を中心として、各地の炊き出しや越年の取り組みに参加してきたのである。 ここでざっと、年末のスケジュールを振り返ろう。 〈12月29日〉「ふとんで年越しプロジェクト」に参加。今年で4回目となるこのプロジェクトは、行政の窓口が閉まる年末年始、ホームレス状態にある人をシェルターに繋げる取り組みだ。クラウドファンディングで寄付を募り、宿泊場所を確保し、役所が開く1月4日以降、必要な支援や福祉、あるいは医療などに繋げる。今回のプロジェクトではこの取り組みに繋が

    年末に「越年」現場を巡り、貧困バッシングについて考えた。の巻-雨宮処凛がゆく!
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    kiku72 2017/01/11
  • 「非の打ち所のない貧しい人」ってどこにいるの? 〜高校生バッシング、もういい加減やめませんか〜の巻-雨宮処凛がゆく!

    自民党の片山さつき氏が、また余計なことを言っている。 発端は、8月18日にNHKのニュースで放送された「子どもの貧困」特集。私は見ていないのだが、そこに出ていた母親と2人暮らしの高校3年生の女子生徒について、部屋にアニメや漫画関連のグッズがたくさんあったとか、果ては人らしき人物のTwitterによると、1000円以上のランチべてるとか同じ映画を何度も見てるとかコンサートに行ってるとか、そのようなことから毎度恒例の「当に貧困なのか」といった声が上がる――という展開に。そんなネット上での騒動に対し、片山さつき氏は以下のようにコメント。 「拝見した限り自宅の暮らし向きはつましい御様子ではありましたが、チケットグッズ、ランチ節約すれば中古のパソコンは十分買えるでしょうからあれっと思い方も当然いらっしゃるでしょう。経済的理由で進学できないなら奨学金等各種政策で支援可能!」「追加の情報とご意見

    「非の打ち所のない貧しい人」ってどこにいるの? 〜高校生バッシング、もういい加減やめませんか〜の巻-雨宮処凛がゆく!
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    kiku72 2016/08/24
  • 「オレオレ都知事」からの脱却。だからと言って女性だからいいわけではない〜都政に望む住宅保障〜の巻-雨宮処凛がゆく!-第383回

    選挙が終わったと思ったらまた選挙だ…。 しかし、「疲れた」とか「面倒」とか言ってられない。 先週土曜日には、新宿東口で開催された鳥越俊太郎氏の応援演説に駆けつけた。人は来ない、応援団による街宣だ。そして火曜日には、人を迎えての街宣で、スピーチすることになっている。 なぜ、鳥越氏を支持するのか。それはただ単にもう小池百合子氏とか増田寛也氏に都知事になってほしくないから。そして鳥越氏が強調する「話を聞く姿勢」には、大いに期待したいからだ。 思えばこの十数年、「オレがオレが!」というテンションで人の話などこれっぽっちも聞こうともしない「オレオレ都知事」が都政を握っていたわけである。政治家や権力者にもっとも必要なのは、「話す力」ではなく「聞く力」だと私は思う。それだけではない。声にならないほどの小さな呟きや溜め息を聞き逃さないこと。耳を澄ますこと。そして時には聞き役として弱い立場の人のニーズを

    「オレオレ都知事」からの脱却。だからと言って女性だからいいわけではない〜都政に望む住宅保障〜の巻-雨宮処凛がゆく!-第383回
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    kiku72 2016/07/27
    “公営住宅が極端に少なく、倍率が極端に高く、そして家賃が極端に高い東京から、「住まい」の保障を訴えてほしい。” @shuntorigoe
  • 「お試し改憲」ではすまされない!? 危険で不必要な「国会議員の任期延長」小口幸人

    「お試し改憲」ではすまされない!? 危険で不必要な「国会議員の任期延長」 小口幸人(弁護士) 今回の参院選で、改憲勢力が3分の2を占める結果となり、国会での改憲論議が格化しそうな勢いです。なかでも、自民党が優先的に議論を進めようとしているのが、「国会議員の任期延長」。東日大震災のような大規模災害が起きて選挙ができない場合に備えて、憲法で規定されている議員の任期や選挙期日に特例を設けるという内容です。一見、問題がなさそうに見えるため、「お試し改憲」の第一弾として浮上しているのですが、東日大震災後、被災地で活動してきた弁護士の小口幸人さんは、「この改憲は無意味なだけでなく、有害で危険でもある」と警鐘を鳴らしています。一体、どんな危険性や目的があるのでしょうか? 小口さんに伺いました。 ■改憲の命「国会議員の任期延長」とは何か 自民党議員などから「憲法を改正すべきだ」という声が出ています

    「お試し改憲」ではすまされない!? 危険で不必要な「国会議員の任期延長」小口幸人
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    kiku72 2016/07/20
    “2016年7月20日up”
  • 家賃を下げろデモ! 〜住宅問題でも声を上げ始めた若者たち〜の巻-雨宮処凛がゆく!-第379回

    「家賃下げろデモ」のサウンドカーの前で。 「住宅保障に税金使え!」 家賃が高すぎる――。 賃貸物件に一度でも住んだことがある人ならば、誰もが思ったことがあるだろう。私自身も今まで、家賃には散々苦しめられてきた。特にフリーターの時なんか、月収15万円くらいなのに半分は家賃で持っていかれる。家賃を払ってしまったおかげで電気、ガス、電話などが止まった経験は数知れず。ゆえに当時は「電気が止まった時のロウソク」は必需品で常にストックがあった。 それでもいよいよ家賃が払えず追い出されそう、という状況になると、恥を忍んで親に泣きついていた。そんなことを繰り返していると、「あー、親が死んだらホームレスだな・・・」と普通に思うようになっていて、その「最悪の予想」は、2000年代なかば、同世代のホームレス化という形で現実のものとなったのだった。 一方、「高い家賃」ゆえに親元を離れられないという人々も多くいる。

    家賃を下げろデモ! 〜住宅問題でも声を上げ始めた若者たち〜の巻-雨宮処凛がゆく!-第379回
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    kiku72 2016/06/16
    “家賃が高すぎる――。 賃貸物件に一度でも住んだことがある人ならば、誰もが思ったことがあるだろう”
  • 有害で、役に立たない精神論〜またあの人が変なことを書いている〜の巻-雨宮処凛がゆく!-第374回

    が大変なことになっている。震だと思っていたのに、よりにもよってそれが「前震」で、今も絶え間なく余震が続き、被害は拡大し続けている。 それなのに、川内原発は動き続けている。 これが狂気の沙汰ではなくてなんなのだろう。私は今、この国に何度目かの深い絶望を抱いている。 さて、そんな大地震に言葉を失いながらある雑誌をめくっていたところ、言葉を失うどころか「開いた口が塞がらない」としか言いようのない文章に出会ってしまった。 それは「新潮45」5月号に掲載された曽野綾子氏の連載「人間関係愚痴話」第60回「動物の原則」。 またこの人か・・・。というのが正直なところだが、原稿は「保育園落ちた日死ね!」問題から始まる。 曽野氏はまず、あのブログを「薄汚い文章」と指摘し、「今さらながら、日人の表現力の低下と、日人が自分を生かしてもらっている国や社会に対して正当な評価をできない認識の甘さを露呈してい

    有害で、役に立たない精神論〜またあの人が変なことを書いている〜の巻-雨宮処凛がゆく!-第374回
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    kiku72 2016/04/21
    “新潮45」5月号に掲載された曽野綾子氏の連載「人間関係愚痴話」第60回「動物の原則」”こーゆー考えの80代はいっぱいいるがギャラもらって原稿書いて読まれてるのが厄介
  • 「経済にデモクラシーを!」〜「アベノミクスは絶対いらない」と水野和夫氏もコールしたAEQUITAS新宿街宣〜の巻-雨宮処凛がゆく!-第370回

    「もうやめませんか? こういう状況は。変えていきませんか? 今の僕たちの状況は、なんとか生き残ってる、なんとかサバイヴしてるって状況です。でも、当はサバイヴなんてしたくないんですよ。ちゃんと誇りもって人間らしく生きたいんです。だから、最低限生活できるような給料を、国が保障しなければいけません。ある程度ゆとりが持てて、将来が見通せるような生活を、社会が保障しなければなりません。低賃金で劣悪な働き方を規制して、なくしていかなければなりません。それが最低賃金1500円ということなんです」 AEQUITAS(エキタス)の中心的メンバーである原田仁希氏(26歳)が言うと、集まった人々から「そうだ!」と声が上がった。3月20日、新宿アルタ前。この日行われたのは「最低賃金1500円」を掲げるエキタス新宿街宣。 この日、そうそうたるメンバーが応援に駆けつけ、スピーチした。 最初にマイクを握った東大教授の

    「経済にデモクラシーを!」〜「アベノミクスは絶対いらない」と水野和夫氏もコールしたAEQUITAS新宿街宣〜の巻-雨宮処凛がゆく!-第370回
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    kiku72 2016/03/23
    >「成長戦略は主語が抜けている。誰が成長しているかというと、株主が成長している。株主のうち半分は外国人投資家。今の経済政策は民主主義から大きくかけ離れている
  • “悪ふざけの時間”を自ら終えられなかったドワンゴ│マガ9備忘録-その120

    米国のYouTubeと並んで、日のニコニコ動画(以下、ニコ動)は著名な動画共有サイトのひとつだろう。運営しているドワンゴは、出版・映画などのメディア企業であるKADOKAWAと2014年に経営統合し、現在は持株会社カドカワの子会社となっている。 このニコ動などに対し法務省が、在日朝鮮人に対するヘイトスピーチ(差別煽動表現)の動画が人権侵害に当たるとして削除を要請し、一部が応じたと報道された。問題となった動画は2009年11月、在特会メンバーが東京都小平市の朝鮮大学校前で行なったヘイトだという。 誰でも見られる形で野放しになっていたヘイト動画が削除されたのはよいことだが、どうにも腑に落ちないのはドワンゴの姿勢である。行政に介入される前に自らの手で削除することはできなかったのだろうか。 ドワンゴの川上量生会長は自身のツイッター(現在はアカウント消去)で、規制をしないことが理念であり、ヘイトス

    “悪ふざけの時間”を自ら終えられなかったドワンゴ│マガ9備忘録-その120
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    kiku72 2016/02/20
    “表現の自由を履き違えたニコ動=ドワンゴの主体性のなさ”
  • 一人ひとりと「顔の見える存在」として出会うということ│マガ9対談 想田和弘さん×寺尾紗穂さん

    音楽やナレーションを使わない独自のドキュメンタリー「観察映画」シリーズで知られる映画作家の想田和弘さん、シンガーソングライター・作家として活動しつつ、「ホームレス」の自立を支援する雑誌『ビッグイシュー』サポートにも取り組む寺尾紗穂さんによる「マガ9対談」です。想田さんの最新作『牡蠣工場』をはじめとする互いの創作活動について、そしてそこから見えるさまざまな問題について……これが初顔合わせのお2人ですが、話すうちに見えてきた共通点も。2回に分けてお送りします。 想田和弘(そうだ・かずひろ)映画作家。1970年栃木県足利市生まれ。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒。スクール・オブ・ビジュアルアーツ映画学科卒。93年からニューヨーク在住。台やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。 これまでの監督作品に『選挙』『精神』『Peace』『演劇1』『演

    一人ひとりと「顔の見える存在」として出会うということ│マガ9対談 想田和弘さん×寺尾紗穂さん
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    kiku72 2016/02/17
  • 2015年末、「越冬」の現場。の巻-雨宮処凛がゆく!-第361回

    「ここは天国ですね」 大晦日の前日、男性はほっとした表情でそう言った。 約一ヶ月間に及ぶ初めての野宿生活から解放され、シェルターに辿り着いた瞬間、漏れた言葉だ。 寒さのためか、男性の手は赤く腫れ上がっていた。年齢は40代前半くらいだろうか。一ヶ月前、それまで住んでいた県での仕事をやめ、「東京に来ればなんとかなる」との思いで上京したという。しかし、仕事は見つからず、所持金は尽きてしまう。 辿り着いたのは東京・豊島区のある公園。そこで実に一ヶ月、生まれて初めての野宿生活を体験した。テントも小屋も寒さを凌ぐ毛布なども何もなく、公園のベンチの上で厚着をして眠る日々。今年は暖冬と言われるが、12月の朝方の冷えは壮絶だったそうだ。あまりの寒さにとても寝ていることなどできず、仕方なく歩き回ったという。お金がないので、べ物を買うこともできない。落ちていたお菓子などで飢えを凌いだ一ヶ月。携帯は既に止まって

    2015年末、「越冬」の現場。の巻-雨宮処凛がゆく!-第361回
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    kiku72 2016/01/06
  • 水木しげるさんの死〜なぜ「戦争反対とは決して言いません」だったのか。の巻-雨宮処凛がゆく!-第358回

    11月30日、漫画家の水木しげる氏が亡くなった。 その訃報に触れた時、「ああ、やっぱり会えなかったか…」としみじみ思った。 当は、今年の1月、水木氏に取材をすることになっていた。取材内容は、水木氏の戦争体験。マネージャーの方を通して人の快諾を頂き、日程も決まっていたものの、取材数日前、体調を崩されたとのことで話は流れてしまったのだ。高齢のため、大事をとりたいという旨の丁寧な連絡を頂き、残念だったが、出版の日も決まっていたので「水木氏への取材」は叶わぬ夢となってしまった。そのが、今年7月に出版した『14歳からの戦争のリアル』だ。書には、実際に戦争を経験した人として、俳人の金子兜太さんと女優の赤木春恵さんにご登場頂いている。 そんな水木氏の取材を巡るやり取りの中で、私の中に強く印象づけられた言葉がある。それは取材を快諾して頂いた際の、マネージャーさんからのメールの言葉。 高齢のため、長

    水木しげるさんの死〜なぜ「戦争反対とは決して言いません」だったのか。の巻-雨宮処凛がゆく!-第358回
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    kiku72 2015/12/10
  • 生活保護世帯の高校生に起きていること。の巻-雨宮処凛がゆく!-第353回

    「日は、頑張った人が報われる社会だと思いますか?」 もしこんな質問をされたら、あなたならなんと答えるだろう。例えば90年代前半くらいまで、「一億総中流」なんて言葉が現役だった頃には、ほとんどの人が「イエス」と答えたのではないだろうか。 しかし、いつからかこの国は、「一部の人の頑張りしか報われない社会」になってしまった。同時に、「様々な要因から、頑張ることすらできない人がたくさんいる社会」にもなっている。 頑張っても報われない社会は、人から社会への信頼を奪う。意欲も奪う。向上心だって奪うだろう。今回取り上げたいのは、高校生から「社会への信頼」が奪われそうになったケースである。「子どもの貧困対策法」が成立して2年以上。事態は遅々として、進んでいない。しかし、様々な当事者の勇気によって、少しずついい方向に変わっている部分もある。 ということで、今回の主役は福島県に住むA母さんとその長女A子さん

    生活保護世帯の高校生に起きていること。の巻-雨宮処凛がゆく!-第353回
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    kiku72 2015/10/22
  • マガジン9条『伊藤真のけんぽう手習い塾』

    司法試験界のカリスマ講師、伊藤真塾長に 時には明快な切り口で、時には懇切丁寧な解説で、 「憲法の根的な意義や役割について」連載で教えていただきます。 第3回は、立憲主義について。民主主義と立憲主義は車の両輪のようなもの。 しかし多数決が基の民主主義は馴染みがありますが、 立憲主義とはどういう政治・社会システムをいうのでしょうか? いとう・まこと 1958年生まれ。81年東京大学在学中に司法試験合格。95年「伊藤真の司法試験塾」を開設。現在は塾長として、受験指導を幅広く展開するほか、各地の自治体・企業・市民団体などの研修・講演に奔走している。近著に『高校生からわかる日国憲法の論点』(トランスビュー)。法学館憲法研究所所長。法学館のホームページはこちら 先日、中学の公民の教科書を見る機会がありました。そこには憲法は最高法規だと書いてありました。その通りなのですが、この言葉がやたらと強調さ

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    kiku72 2015/04/20
    “しかし多数決が基本の民主主義は馴染みがありますが、 立憲主義とはどういう政治・社会システムをいうのでしょうか?”
  • ぼくらのリアル☆ピース|奥田愛基さん(その2)|「デモはカッコいい」っていう、社会の空気感をつくればいい

    今年、新宿や渋谷の街で20代の学生たちが集まり、特定秘密保護法に反対するデモを行なう姿が話題になりました。運営したのは「SASPL」(特定秘密保護法に反対する学生有志の会)。インパクトのあるYoutube上の映像、ラップ調のデモコールなどが特徴的で、SNSを通じて学生の参加者を増やしてきました。表現手法だけでなく、HPには特定秘密保護法の問題点や学生の視点からの反対理由がしっかりと語られています。 そんなSASPLの中心メンバーの一人として活動する明治学院大学3年生の奥田愛基さんに、SASPLの活動について、そして奥田さん自身についてもうかがいました。 奥田愛基(おくだ・あき) 1992年生まれ。福岡県北九州市出身。明治学院大学国際学部3年。高校卒業後、東日大震災の被災地支援に関わる。監督した短編ドキュメンタリー『生きる311』は、UFPFF 国際平和映像祭受賞作品となった。震災後につい

    ぼくらのリアル☆ピース|奥田愛基さん(その2)|「デモはカッコいい」っていう、社会の空気感をつくればいい
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    kiku72 2014/11/19
    “「お前たちは “ポスト3・11キッズ”だ」という風によく言われます。“何かが違う”っていうか、“変だぞ、おまえら”という(笑)。”
  • 17歳、母・祖母殺人事件に思う。の巻‐雨宮処凛がゆく!

    私の出身地でもある北海道で、あまりにも痛ましい事件が起きた。 高校2年生の少女が、47歳の母と71歳の祖母を殺害したとして逮捕されたのだ。 報道によると、少女は「しつけが厳しく、今の状況から逃れたかった」などと供述しているという。その「しつけ」の内実はというと、家事のかなりの負担をさせられたり、行動を厳しく制限されたり、物置のような場所で寝かせられたりと「虐待では?」と思えるものも多く、また少女は暴力をふるわれて入院したこともあったそうだ。その上、幼稚園児の時には身体的虐待のあとがあると児童相談所の介入も受けていたという。 まだ詳しい背景は明らかになっていないものの、17歳の少女の身に一体何が起きていたのだろう。人の命を奪うことは決して許されることではないが、少女の境遇がどのようなものだったのか、一報を聞いて以来、非常に気になっている。 同時に、「17歳」と「虐待」という問題の難しさに、頭

    17歳、母・祖母殺人事件に思う。の巻‐雨宮処凛がゆく!
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    kiku72 2014/10/09