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ブックマーク / www.shinchosha.co.jp (25)

  • 週刊新潮 2024年6月20日号 | 新潮社

    ▼見納め? 『ドクターX』クランクアップで病苦「米倉涼子」は20億稼げるか ▼精神科医と臨床心理士が分析 「ススキノ首狩り殺人」の「究極サディズム」 ▼「稲川素子」死去で娘が語る 「ルビー・モレノ」「外国人タレントと格闘」 ▼小学校検診でパンツの中を覗いた 渦中の小児科医「元教授」の言い分 ▼朝日も紹介 「日で一番小さな平和活動家」の裏で大人の「戦争」と「嘘」 百田尚樹 ■■■ コラム ■■■ 日ルネッサンス/櫻井よしこ 生き抜くヒント!/五木寛之 変見自在/高山正之 曖昧礼讃ときどきドンマイ/横尾忠則 インテリジェンス『孫子』入門 不敗の哲学/佐藤 優 スジ論 わたしのルールブック/坂上 忍 誰の味方でもありません/古市憲寿 私の週間卓日記/三宅紘一郎 TVふうーん録/吉田 潮 この連載はミスリードです/中川淳一郎 医の中の蛙/里見清一 アスリート列伝 覚醒の時/小林信也 それでも

    週刊新潮 2024年6月20日号 | 新潮社
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    kiku72 2024/06/13
    “週刊新潮 2024年6月20日号”
  • 『あすなろ物語』 井上靖 | 新潮社

    天城山麓の小さな村で、血のつながりのない祖母と二人、土蔵で暮らした少年・鮎太。北国の高校で青春時代を過ごした彼が、長い大学生活を経て新聞記者となり、やがて終戦を迎えるまでの道程を、六人の女性との交流を軸に描く。明日は檜になろうと願いながら、永遠になりえない「あすなろ」の木の説話に託し、何者かになろうと夢を見、もがく人間の運命を活写した作者の自伝的小説

    『あすなろ物語』 井上靖 | 新潮社
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    kiku72 2024/06/02
  • 『古くてあたらしい仕事』 島田潤一郎 | 新潮社

    年に三冊、二五〇〇部のを作れば、ぼくと家族は暮らせますよ、という話を島田さんから直接うかがった時に、とても感動したことをよく覚えている。わたしとしては訊きにくい話題だったのだけれども、島田さんはあっさりと答えてくれた。事業の話は、ネットで語られていることはもちろん、対面でもあまりに個人の固有の生き方や方法論の話でありすぎて、他の人への応用が利きにくいのかなと思い始めていた矢先のことだった。要するに模倣しにくくて、普遍性を探しにくい。事業主個人のエネルギーの物語に収束してしまうことが多い。それはそれでおもしろければいい(というか事実ならおもしろくさえなくてもいい)かもしれないけれども、わたしはどこかで、もっと自分やほかの同年代の人たちに当てはめて考えやすい具体的な話を探していた。そこに気負いなく具体例を提示してくれたのが島田さんだった。 このでも、島田さんはとても具体的に、自分はどういう

    『古くてあたらしい仕事』 島田潤一郎 | 新潮社
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    kiku72 2024/04/25
  • おつむの良い子は長居しない 第12回/高嶋政伸 波:2024年4月号 | 新潮社

    ※このエッセイには性暴力場面の撮影に関する記述があります 12 インティマシーコーディネーター 昨年はハードな役が続きました。何人もの愛人を囲い、人を殺めることもためらわない詐欺師。歯向かう者は消し、臓器ブローカーに死体を売り払う男。ショットガンで人を撃ち、手をナタで切り落とすサイコパスの連続殺人鬼。 中でも一番ハードだったのは、自分の娘に幼い頃から性的暴行を加え続けている父親の役。そう、NHKドラマ「大奥」で演じた徳川家慶です。放送後、大きな反響をいただきました。 この作品は、まず台を読んだ段階でストーリーがとても独創的なのが気に入りました。が、僕にとっても娘役の俳優さんにとっても心身ともにハードな現場になるのは明らかでしたので、お受けするにあたって僕は必ず「インティマシーコーディネーター」さんを付けてください、とお願いしました。制作サイドも最初からそのつもりでいらしたというので、それ

    おつむの良い子は長居しない 第12回/高嶋政伸 波:2024年4月号 | 新潮社
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    kiku72 2024/03/29
    “おつむの良い子は長居しない 第12回/高嶋政伸”
  • 愛蔵版ができるまで――村上春樹 『街とその不確かな壁』 制作余話 | 村上春樹『街とその不確かな壁』特設サイト | 新潮社

    『街とその不確かな壁』は、著者自身が40年以上封印してきた物語を、時を超えて新たに書下ろした稀有な長編小説です。その豊かな物語世界を、細部まで意匠を凝らして特別に装幀したのが、今回刊行される「愛蔵版」です。 この「愛蔵版」ができるまでを、振り返ってみたいと思います。 *新潮社の雑誌「波」2023年8月号に、「少しだけ、新潮社特装の世界を覗いてみた!」と題して、これまで新潮社で作られた愛蔵版(=限定版の特装)をめぐる記事が掲載されています。 1 豪華を見に行く 2022年秋、新しい長編小説の原稿を村上春樹さんから預けられたと同時に、愛蔵版の構想も動き出しました。2023年4月発売の単行の編集作業が進むなか、編集・製作・販売セクションの社内会議も定期的に開かれ、様々なアイディアを出し合いました。 2023年2月、編集者と装幀者は村上作品の「海外の特装」が保管されている村上さんの資料室

    愛蔵版ができるまで――村上春樹 『街とその不確かな壁』 制作余話 | 村上春樹『街とその不確かな壁』特設サイト | 新潮社
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    kiku72 2024/03/08
    “『騎士団長殺し』2018年(£1000)” 税込み11万が話題になったが円安もあるかな
  • 女による女のためのR-18文学賞 | 新潮社

    これをもって、私の初恋とします 楠原夏緒 私の初恋の人は、社会の資料集からネアンデルタール人の写真を切り抜き、クラス中の生徒からもらって集めている人だった。中学一年生、春のことである。 これは自称「ほかの奴等とはひと味違う私」な私の独白なので、あれが恋であったか客観的には定かではない。ただ私は自分の資料集から写真を切り抜くとき、確かに指が微かに震えたのを自覚したし、彼に手渡す機会を伺いそれを制服のポケットに忍ばせていた一週間は、彼とすれ違う度に脇汗をにじませていた。 漫画やドラマの中の恋とは違い、現実の私の恋はキラキラもワクワクもドロドロもしていなかった。ガクガクでじわじわコソコソしてて、それでも確かに、私はあれを恋と信じた。 今ならわかる。恋を美しくするのは自分自身の美しさであると。あんなお揃いの制服を着させられ、制限の多い中で髪型や下やバッグを選ばなければならなかった三年間、私は完璧

    女による女のためのR-18文学賞 | 新潮社
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    kiku72 2024/03/06
  • 女による女のための R-18文学賞

    NEWS 第23回女による女のためのR-18文学賞の最終選考候補作品はこちらの6作です。 なお、作品の公開は、2024年3月15日17:00で終了いたしました。 たくさんのコメントをお寄せいただき、ありがとうございました。 いただいたコメントは、編集部で大いに参考にさせていただきます。 受賞作の発表は、4月中旬を予定しています。どうぞお楽しみに。 (2024年3月15日「R-18文学賞」事務局) 受賞者の活躍 第20回大賞・読者賞・友近賞受賞 宮島未奈

    女による女のための R-18文学賞
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    kiku72 2024/03/06
  • 試し読み | 『街とその不確かな壁』村上春樹 | 新潮社

    十七歳と十六歳の夏の夕暮れ……川面を風が静かに吹き抜けていく。彼女の細い指は、私の指に何かをこっそり語りかける。何か大事な、言葉にはできないことを――高い壁と望楼、図書館の暗闇、古い夢、そしてきみの面影。自分の居場所はい

    試し読み | 『街とその不確かな壁』村上春樹 | 新潮社
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    kiku72 2023/04/13
  • 村上春樹、6年ぶりの最新長編『街とその不確かな壁』特設サイト | 新潮社

    コロナ・ウィルスが日で猛威を振るい始めた二〇二〇年の三月初めに、この作品を書き始め、三年近くかけて完成させた。その間ほとんど外出することもなく、長期旅行をすることもなく、そのかなり異様な、緊張を強いられる環境下で、日々この小説をこつこつと書き続けていた。まるで〈夢読み〉が図書館で〈古い夢〉を読むみたいに。そのような状況は何かを意味するかもしれないし、何も意味しないかもしれない。しかしたぶん何かは意味しているはずだ。そのことを肌身で実感している。 村 上 春 樹

    村上春樹、6年ぶりの最新長編『街とその不確かな壁』特設サイト | 新潮社
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    kiku72 2023/04/10
  • 村上春樹、6年ぶりの最新長編『街とその不確かな壁』特設サイト | 新潮社

    コロナ・ウィルスが日で猛威を振るい始めた二〇二〇年の三月初めに、この作品を書き始め、三年近くかけて完成させた。その間ほとんど外出することもなく、長期旅行をすることもなく、そのかなり異様な、緊張を強いられる環境下で、日々この小説をこつこつと書き続けていた。まるで〈夢読み〉が図書館で〈古い夢〉を読むみたいに。そのような状況は何かを意味するかもしれないし、何も意味しないかもしれない。しかしたぶん何かは意味しているはずだ。そのことを肌身で実感している。 村 上 春 樹

    村上春樹、6年ぶりの最新長編『街とその不確かな壁』特設サイト | 新潮社
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    kiku72 2023/03/31
    “予定部数 限定300部(著者直筆サイン、シリアルナンバー入り) 予価 10万円(税・送料別)”
  • 道草晴子 『よりみち日記』 | 新潮社

    道草晴子さんは小学生の頃からマンガが好きで、孤立しがちな教室の中でもマンガを描けば人と繋がれていた。13歳で、敬愛するマンガ家・ちばてつや先生を慕う一心で、ちばてつや賞に応募してヤング部門優秀新人賞を受賞。晴れてデビューが決まった――と思いきや、そこで精神のバランスを崩し、精神科病院で統合失調症との診断を受け、10代の大半を病棟の中で過ごすことになる。 退院してからも作業所やデイケアに通う日々。ところが29歳で鼠径ヘルニアを患い、死の数歩手前まで来たところで、もう人生で失うものはないと悟った。同じころ、通っていた小学校で偶然、学童保育のアルバイトを始めたことをきっかけに、自身の半生をマンガにすることに決めた。背中を押したのは、心の恩師であるちば先生の「絶望の先に希望を描くようなストーリーを」という言葉だった。 こうして連載が始まった「みちくさ日記」は2015年秋に単行となり、その年を代表

    道草晴子 『よりみち日記』 | 新潮社
    kiku72
    kiku72 2020/11/08
  • 石井妙子 | 著者プロフィール | 新潮社

    1969(昭和44)年、神奈川県茅ヶ崎市生れ。白百合女子大学卒、同大学院修士課程修了。1997(平成9)年より、毎日新聞囲碁欄を担当。囲碁の記事を書く傍ら、約5年の歳月を費やして『おそめ』を執筆。綿密な取材に基づき、一世を風靡した銀座マダムの生涯を浮き彫りにした同書は高い評価を受け、新潮ドキュメント賞、講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞の最終候補作となった。著書に『日の血脈』『満映とわたし』(共著)など。『原節子の真実』で第15回新潮ドキュメント賞を受賞した。

    石井妙子 | 著者プロフィール | 新潮社
    kiku72
    kiku72 2020/06/05
    “1969(昭和44)年、神奈川県茅ヶ崎市生れ”「女帝 小池百合子」を書いて話題の著者、近いところにいたんだな。茅ヶ崎ですれ違ったりしたことあるかも
  • 新潮 2019年10月号 | 新潮社

    茹だるような熱帯夜に、和太鼓の音が響き始めた。ダンプトラックが行き交う道路が二股に分かれていく間の三角地帯につくられた、わずかな遊具が並んでいるだけの児童公園。今日はそのがらんとした広場に紅白に彩られたやぐらが建てられ、日が暮れると近所の人々が浴衣姿で集まってくる。たった2時間だけの盆踊りだが、提灯の明かりに照らされた踊りの輪は熱気に溢れていて、ニュータウンとロードサイドの交差点のような殺風景なこの街にもちゃんとコミュニティが存在することが分かった。あるいは、参加者は例年と心持ちが違ったのかもしれない。途中でマイクを握った町内会の代表は、暑いので水分をしっかり取るよう注意を促したあと、こう続けた。「今年から子供たちと“ヤングマン”を踊ることにしました。皆さんも是非、一緒に踊って下さい」。 「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」は脳梗塞の闘病の末に昨年、急性心不全で亡くなった歌手の西城

    新潮 2019年10月号 | 新潮社
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    kiku72 2019/09/06
  • 『パスタぎらい』 ヤマザキマリ | 新潮社

    絵画を学ぶため17歳でフィレンツェに留学。イタリアに暮らし始めてから今年で35年になる(途中、リスボンやシリア、シカゴなどにも暮らす)。現在はイタリアと日の往復生活を続けているが、今回は約半年ぶりの「里帰り」――。 2月2日(土) NHK特番「シルクロード」シリーズで弥勒菩薩のルーツを辿る旅、今回は11月に訪れた中国の西域に続いてローマを取材。到着後、取材先の都合でいきなりのフリータイム。同行した芸大の前田耕作先生たちとともに、お昼ご飯をべに繰り出すが、雨がひどいので近場へ。8年前、映画「テルマエ・ロマエ」のクランクイン前日に、キャストである阿部寛さんたちと初めて一緒にご飯をべたピッツェリア「白い雌鶏」に向かう。駅前にしてはまあ、そこそこ許せる味だったという記憶通り、注文したカルボナーラもピッツァ・マルゲリータもそこそこ美味しい。飲み物は最近日でも売り出しに力が入りつつあるヴェネト

    『パスタぎらい』 ヤマザキマリ | 新潮社
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    kiku72 2019/04/19
  • 『最初の悪い男』 ミランダ・ジュライ、岸本佐知子/訳 | 新潮社

    ミランダ・ジュライの書く物語には、世の中の動きや常識とは相容れない奇妙な人々が登場する。 彼女の初の長編小説となる「最初の悪い男」の主人公シェリルもそうだ。女性に護身術を教える非営利団体に所属する四十三歳、独身で梨型の体型の冴えない中年女性。ほぼ自宅勤務という業務形態なのだが、ひょっとしたら職場で疎まれているのではないかと思わせるところがある。それを知ってか知らずか、シェリルは自己完結した世界に生きている。彼女は何事も必要最小限で済むような省エネ式の家事の方法を編み出し、悦に入る。 シェリルも愛を欲してはいるが、その愛の在り方もコミュニケーションなしの一方通行で成り立つタイプのものだ。シェリルが思い浮かべる宿命の相手は、クベルコ・ボンディという幼い子供の姿をしている。彼女は道ですれ違う赤ん坊や子供に勝手にクベルコ・ボンディの魂を投影し、いつかクベルコがおそらく自分の子供として、そうでなくて

    『最初の悪い男』 ミランダ・ジュライ、岸本佐知子/訳 | 新潮社
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    kiku72 2018/09/03
  • 村上春樹 Haruki Murakami 新潮社公式サイト

    あなたがこの物語を読み終える時、 すべてがこれまでと違って見えるだろう。 まるで、どこかでレールが切り替わったように…

    村上春樹 Haruki Murakami 新潮社公式サイト
    kiku72
    kiku72 2017/09/13
    やっとか、でもこれで作家は公式サイトふつーある状態になって欲しい
  • キャッチコピー優秀作品5作発表『ルビンの壺が割れた』宿野かほる 8月22日刊行

    キャッチコピー 優秀作品5作発表!! 全6,015件の応募コピーの中から、悩みに悩んだ末、「これは思わず読みたくなる!」と担当者が唸った以下5作品に決定しました。 たくさんのご応募、当にありがとうございました。 キャッチコピー募集(2017年7月14日~7月27日) 単行 2017年8月22日刊行 一通ごとに世界が変わる!(50代男性) 日の夏にぴったりな“じっとり”とする作品。読まずにいるのは、損ですよ。(20代男性) 読まないと割れませんよ?(10代女性) どうか一度読んでください。それだけです。(10代男性) 読み終わった瞬間再び読み返さずにはいられない。知らないまま読みたい。知ってまた読みたい毒と衝撃。(50代女性) 盗み見の快感。(Twitter投稿) これは、文字で描かれた騙し絵だ。(20代女性) THE ヤバイ ーもうこの以外を、ヤバイと言えないー(10代女性) 「ど

    キャッチコピー優秀作品5作発表『ルビンの壺が割れた』宿野かほる 8月22日刊行
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    kiku72 2017/07/15
  • 西村雄一郎 『殉愛―原節子と小津安二郎―』 | 新潮社

    西村雄一郎 ニシムラ・ユウイチロウ ノンフィクション作家、映画音楽評論家。1951年、佐賀市生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科を卒業後、「キネマ旬報」パリ駐在員。帰国後、映像ディレクターとしてビデオCM、ビデオクリップを演出。1985年から古湯映画祭(佐賀市富士町)の総合ディレクターを務め、その功績により1990年に「佐賀新聞文化奨励賞」受賞。2001年公開映画『いのちの海』(原作・帚木蓬生)で脚を初執筆(石堂淑朗と共作)。2003年にオープンした「映像ミュージアム」(埼玉県川口市)の総合監修を担当。佐賀新聞のコラム「西村雄一郎のシネマ・トーク」は連載36年を超え、新聞単独執筆連載の長期記録を更新中。現在、佐賀大学で教鞭をとる。著書『映画に学ぶビデオ術』(ソニー・マガジンズ)はフジテレビによって映画技術講座番組「アメリカの夜」としてテレビ化され好評を博した。『黒澤明 音と映像』(立風書

    西村雄一郎 『殉愛―原節子と小津安二郎―』 | 新潮社
    kiku72
    kiku72 2015/11/26
    “本書で西村さんが指摘しているとおり、原さんが銀幕を去った最大の理由は、やはり小津さんの死だと思います。それほど原さんは、小津さんを敬愛していました。”
  • 河原理子『戦争と検閲――石川達三を読み直す』(岩波新書)- 考える人

    言論統制時代の実態 検閲、伏字、削除、発禁、差し押さえ、筆禍……おどろおどろしいこれらの文字を見て、それが日常茶飯だった時代の具体的な風景を思い浮かべる人は、もはやほとんどいなくなりました。「安寧秩序を紊乱(ぶんらん)」、「造言飛語」といった罪にいつ問われないとも限らず、「言論弾圧」の恐怖と隣り合わせで仕事をしていた編集者の先輩たちが、80年前にはたくさんいたのです。 石川達三。1905年秋田県生まれ。数々のベストセラー小説を世に送り出し、1985年に東京で没したこの作家を、2015年のいま思い出させるきっかけとしては、又吉直樹、羽田圭介という若い作家の受賞に湧く芥川賞が創設された80年前に、第1回芥川賞を受賞したのが石川達三だったという文学史的事実にまさるものはないでしょう。東北の農村からブラジルへ渡ろうとする移民の人々を描いた「蒼氓(そうぼう)」によって、太宰治、高見順といった有力

    河原理子『戦争と検閲――石川達三を読み直す』(岩波新書)- 考える人
    kiku72
    kiku72 2015/07/28
    “―1938年2月19日の「東京朝日新聞」1面が全ページを、当日発売の「日本評論」と「中央公論」2誌の出版広告”
  • 立ち読み|新潮|新潮社

    kiku72
    kiku72 2015/06/21
    “ 滝口悠生 タキグチ・ユウショウ 1982年東京生まれ。2011年「楽器」で新潮新人賞受賞。『寝相』が初の著書となる。”