■根拠も動機もなく「誰でも助ける」という性格は、ハーレムメーカーなのだ! 『とある魔術の禁書目録』の主人公である上条当麻とインデックスの関係を、ルイさんと話していて、おおっ!と思い当たることがあった。この演出がよくなかったと思った最大のポイントは、「誰でも助ける」という主人公の動機を、物語の脚本・演出の中で、説得的に描けなかったからなんだ。えっ?なんで、「誰でも助けるの?」って、疑問に思ってしまう。 ところが、同じ質問を、僕は、西尾維新さんの『化物語』を読んだ時にしているんだけど、『傷物語』(3冊目)まで読んで、そんなこと全く気にならなくなった!と思っているんだよね。今に至るまで、主人公は「誰でも助ける」という動機がどこから来たのか説明されていないし、今後もされないようなのだが、「そういう存在である」ことがとても、素直に受け入れられている(少なくとも僕は)。この差は何なんだろう?。どういう