SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)が、来るべきネットワーク社会の大きな流れになる。サン・マイクロシステムズ日本法人の社長である末次朝彦氏はこう予想する。同社はすでにこういった世界に向けて舵を切った。(聞き手は中村 建助) 来るべきネットワーク社会について、具体的なイメージがありますか。 二つあります。一つはネットワークの活用を加速する領域です。分かりやすい分野を挙げるなら、RFID(ICタグ)を管理するシステムや「Web2.0」の世界にかかわるものです。 もう一つ、大きな流れになるだろうと考えているのが、SaaSの世界です。SaaSのモデルで、アプリケーションをサービスとして利用し、データセンターにデータを預ける世の中になるとと思うんですよ。 大企業が社内でシステムを持つとことには、それなりに意味があるのでしょうが、果たしてすべての企業が自社でシステムを持たなければいけないのか。