2019年6月21日のブックマーク (1件)

  • 【書評】分断された日本の中国論に橋をかける:高口康太編著『中国S級B級論』

    中国をどう見るかはとても難しい。中国崩壊論もあれば、中国礼賛論も見かける最近の日における中国論マーケットだが、S級とB級が混在する中国の複雑な事情を知ることで、中国理解はもっと容易になるのではないだろうか。 超一流と二流が同居する中国 書のタイトル「中国S級B級論」には、ちょっとした仕掛けがある。このタイトルをみて、すぐにピンとくる人は多くないはずだ。だが、このタイトルの意味さえしっかり理解すれば、書の意図するところは、ほとんど伝わる。 S級とB級は超一流と二流(あるいは三流)ということ。いまの中国にはS級の部分とB級の部分が同居しており、その間に巨大な落差がある。日はS級でもなくB級でもなく、均質的なA級(いちおう一流としておく)社会なので、中国のその落差が体感的に理解しにくい。 だから、日の対中観は、大まかにいえば、下から目線の「中国すごい論」と、上から目線の「中国ダメだ論」

    【書評】分断された日本の中国論に橋をかける:高口康太編著『中国S級B級論』
    kinbricksnow
    kinbricksnow 2019/06/21
    【野嶋剛さんに書評していただきました】