海外旅行時の保険を悪用し、旅行先で手術を受けたように装って保険金をだまし取ろうとしたとして、大阪府警国際捜査課と曽根崎署は23日、詐欺未遂容疑で、イラン国籍で大阪大学大学院生、ババザデハメネ・ファテメ容疑者(31)=大阪府箕面市箕面=を逮捕した。「治療費は父が払った。詳しいことは分からない」などと容疑を否認しているという。 逮捕容疑は今年3月、イランに帰国中、腹部のポリープ切除の緊急手術を受けたように装い、出国直前に契約した海外旅行時の保険を使って、治療費などの名目で約83万円を保険会社に請求。だまし取ろうとしたとしている。 府警によると、保険会社が多額の請求を不審に思い調査したところ、検査を受けただけだったことが判明。請求に必要な領収書は現地病院の助産師が偽造したとみられる。