この本、はっげしく面白いです。流石講談社の翻訳本。良い仕事しますねー。 ビッグデータは編集者を殺すのか? コンテンツ産業に携わる人間としてビビってしまうのは、ビッグデータが「職人」を殺すかもしれないという話。 たとえばAmazonのエピソード。 Amazonは昔々、「書評」を担当する編集者を雇っており、おすすめの書籍を紹介していたそうな。 が、あるときグレッグ・リンデンというエンジニア(当時24歳)が、このおすすめを「データ分析」にもとづいて実施する、というアイデアを思い付き、早速実装しました。そうです、今も使われている「この商品を買った人はこんな商品も買っています」という関連商品のレコメンドですね。 で、このグレッグの仕事は想像以上にパフォーマンスを発揮し、ついに書評チームは解散に至ります。人間が機械に負けたわけです。 リンデンは、書評委員の推薦から販売につながったケースとコンピュータの