今年も春闘が本格化した。国会で「働き方」関連法案の審議が予定されている今年は「働き方春闘」となる。残業時間の上限規制などの法案の内容について、春闘では国会論戦を先取りする議論が始まった。衆参両院の代表質問でも中心テーマになり、与野党が激しく対立しているが、春闘の現場とは温度差もある。 (木村留美、清水俊介) 二十三日、春闘の本格化を告げる経団連と連合のトップ会談が開かれた。経団連の榊原定征(さだゆき)会長は関連法案について「実施するのはわれわれ。労使交渉を通じて、どう企業の中に定着していくかが大きな課題だ」と、国会に先行して話し合う意義を強調した。