半分まで入っているコップの水を見て、「半分しか」(残っていないぞ大変だ)と思うか「半分も」(残っているから安心だ)と思うか。僕自身、生きていくさまざまな局面で、「半分しか」と「半分も」を使い分けている。 「失業率が5%で大変だ」も「失業していない人が95%もいるから安心だ」に読み換えることができる。いくら事業が斜陽傾向にあっても「5年で売上げが半分以下になってしまう」ケースはそれほど多くない。これも「5年経ったって半分近くある」と読み換えることができる。こういう例は枚挙にいとまがなく、ここ数日のエントリーに対する反応の中にも「コップ半分の水」論っぽいものがだいぶ含まれてきた。 本欄の立場は、「半分まで減る」なんていう目に見える変化より前の、「コップの水が減り始めているぞ」あるいは「減る気配があるぞ」くらいのところで「大変だ」と言ってみよう、という趣旨のブログだと思っていただければいい。IT