妓楼: 階下と二階; 大見世、中見世、小見世ともに二階建てで、紅殻(べにがら)を塗った太い格子で通りと接している。階下には張見世の部屋、内所(ないしょ)、階段、納戸、台所、大広間、遊女の居間、風呂場、便所が、二階には遊女が日常の生活をし客を迎える部屋と階段の上がり口に遊女を監督をする遣手(やりて)の部屋がある。 妓楼の入口を入ると細い格子が組まれているが、これを籬(まがき)という。籬は惣籬(そうまがき)(大惣・大見世)、半籬(交じり籬・中見世)、惣半籬(小見世)の三つに分かれている。惣籬は全面が格子になっている最上級の妓楼である。半籬は籬の四分の一くらいがあいている。二分以上の遊女と二朱の遊女が交じっていたので、交じり見世ともいった。 籬の前には床机と妓夫(ぎゆう)台が置いてある。妓夫台の後ろに中戸があり、横に暖簾がかかっていて、それをくぐると土間、その横に板間がある。板の間は台所に続き、
おあがりんなるよーてえ声で幅の広い階段を上がって 行くと引き付けという部屋へ通される遣り手のおばさんが出て来て、敵娼(あいかた)と対面をする。「この妓よ、いい妓でしょ?、また裏ぁ返してね。で、どういうことにしましょうか?」「そうだねえ、ま、はじめてだからな、ウン、ちょいと一杯、飲もうか」てんで、部屋へはいる。台のものが来る。お銚子が来る。飲んでいるうちに、気が大きくなる。「ちょいと、女の子ぉ二、三人呼ぼうじゃないか、横町の...」横町芸者という腕の達者なのが、吉原にあります。これが来る。お座付きがすんで、これから都々逸から三下がり、半玉が来るってえと、太鼓が届きます。...しだいに盛り上がっていいかげんな時分にお引けになる。...とまあ落語での吉原の登楼の描写は大体こんなところである。一見わかったように感じるが細かいところは皆目分からない。いろんな本からパクって根掘り葉掘り吉原の実態をなる
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く