カテゴリ カテゴリ未分類(27) 出版までの経緯(1) 現代社会の問題(64) 未来からの伝言(4) 未来社会へのプロセス(58) 未来社会の構造(51) 環境問題(13) 科学と技術(14) 教育問題(1) 家族問題(1) 世界経済(3) 政治(5) ベーシックインカム(4) 地球の歴史(1)
April 30, 2008 ベーシック・インカム(1) (1) カテゴリ:未来社会へのプロセス 1.未来社会の基本配当との関係 ●私が、未来社会の経済システムとして、基本配当、投資配当及び授権配当からなる「配当システム」を考えたのは、6年ほど前のことである。当時はベーシック・インカム構想などというものが存在することすら知らなかったが、自力で考えついた基本配当とベーシック・インカムの基本的な考えは同じである…と思うが、見直しが必要かもしれない。 ●今回、ベーシック・インカムをテーマにした理由は、このシステムが人間的な未来社会への道を切り開く大きな可能性をもつものであるとの再認識による。 未来社会の仕組みを考える(3) 未来社会の仕組みを考える(4) ●現代社会では、人は自身の子供達の養育、マイホームや老後に備えて、若いうちから蓄財に励まなくてはならない。このため、人は、他人の幸福よりも、地
January 25, 2009 還付金付き消費税 (2) カテゴリ:現代社会の問題 ●中谷巌は小泉政権の片棒を担いだことある経済学者であり、当時は新自由主義者であった。ところが…下記の文章は昨年末に出版された『資本主義はなぜ自壊したのか』からの抜粋である。 新自由主義の思想は、私たちが暮らす社会を個人単位に細分化し、その「アトム化」された一人一人の自由を最大限尊重するという思想だから、安心・安全、信頼、平等、連帯などの共同体価値には何の重きも置かない。つまりは人間同士の社会的つながりなど、利益追求という大義の前には解体されてもしょうがないという「危険思想」なのである。 現代世界には、そんな危険思想を内包するグローバル資本という怪物が地球上を自由に闊歩しているのだ。 グローバル資本主義や新自由主義というモンスターの被害は、格差社会の広がりに象徴されるような「社会の解体」だけにとどまらない。
October 6, 2009 労働はロボットに、人間は貴族に(3) カテゴリ:未来社会の構造 ■未来社会の経済 ●『ロボット ウィズ アス』の第5章は「未来社会の経済」となっている。タイトルは私の「未来の経済システム」と重複している。ここには、様々な可能性としての経済システムの姿が整理されているが、この中に「改良型経済システム」というのがある。 企業は、労働者に賃金を払わなくて良い分巨額の利益が出る。その利益を国民にうまく還元できればよいわけだ。高い税金で徴収して国民に配る代わりに行える方法が二つある。 (1) 国営企業を増やす案 国営企業の利益はそのまま国家財政に入るわけだから、それが増えれば税金を大幅に安くすることが可能となる。大企業は必ず巨大な利益がでるというのが未来社会の仕組みだ。それなら、国に稼いで貰いその分税金を安くして貰おうというわけだ。一握りの経営者に巨額の利益をもたらす
February 7, 2010 ベーシック・インカムの2冊の本 カテゴリ:カテゴリ未分類 ●ホリエモンが『希望論』という本の中で、ベーシック・インカムについて語っている。正直言って、虚偽に基づく株価操作で暴利を稼いだり、小泉政権の新自由主義の片棒担ごうとしたりした人物に興味はないが、こんな手前勝手な人物までがベーシック・インカムに興味を示している…ということはベーシック・インカムの思想的・政治的中立性によるものであろうか。 ●この『希望論』を含めて、下記の2冊の本も全てサンガという出版社から発行されている。このサンガという出版社は、アルボムッレ・スマナサーラというスリランカ出身のお坊さんの数多の著書を販売するために設立されたという経緯があるらしい。下の『働かざるもの、飢えるべからず。』の中で、著者とスマナサーラさんとの対談も盛り込まれている。 働かざるもの、飢えるべからず 小飼 弾 やさ
September 6, 2008 ベーシック・インカムと減価貨幣 (6) カテゴリ:未来社会へのプロセス ●今回はテーマを替えてはいるが、前回(ベーシック・インカムと税制)の続きです。 (1)ベーシック・インカムの受け入れ易さ ●減価貨幣は減価のシステム化が難しいこともあり、減価しない地域通貨にトーンダウンして、ゲゼルの本来の意図とは赴きの異なるものになってしまっている。 ●法定通貨としての利子貨幣を減価貨幣に置き換えることは資本主義そのものを終焉しなければならないことを意味しているので、減価貨幣の世界は夢のまた夢なのかもしれない。 ●これに対して、ベーシック・インカムは左翼や自由主義者の区別なく賛成者も反対者もいるとのことである。自由主義者や保守主義者は小さな政府や資本の自由な活動のため、左翼の賛成者は社会保障制度の充実のために賛同しているようである。 ●北欧型の高負担・高福祉社会の延
May 4, 2008 ベーシック・インカム(3) (2) カテゴリ:未来社会へのプロセス 6.ベーシック・インカムのフィージビリティ ■日本におけるベーシック・インカムの試算 『福祉社会と社会保障改革』(著者:小沢修司)では、次のような試算がなされている。 ●生活保護における生活補助費相当の一人当たり8万円/月をベーシック・インカムとして、社会保障給付費の見なおし、50%の所得税率を前提に、3つの家族構成について、ベーシック・インカム導入前後の収入を比較している。従前の収入とこの前提でのベーシック・インカム導入後の収入の差は思ったほど大きなものではない…というよりも小さい。 ●しかし、生活保護における生活補助費相当(一人当たり8万円/月)というのでは、不安感はあっても安堵感は得られない。このためもあってか著者は、次のような提案もしている。 ・企業の社会保障負担を現行どおりにする。家族負担
■はじめに 私の専門は経済学などでは決してなく、あえていえば技術士の資格のある都市計画や交通計画の専門家といったことになるでしょうか。2000年に55歳でサラリーマンを辞めてから趣味として人間的な未来社会のあり方を考えてきました。恥ずかしげもなく2005年に未来社会をテーマにした小説と論文調の本、2冊を出版しました。この中では経済だけでなく、政治、文化など様々な問題を取り上げています。恐らく人とは順番が全く逆で、出版した後で経済システムなどに関する本を読むようになりました。読み進むうちに、私が考えていた経済システムのバックボーンになるアイデアが様々提案されていることを後から知った次第です。ここでは、これらのバックボーンになる先人達のアイデアの紹介を通じて、私の考える未来の経済システムのありかたに辿りつきたいと思っております。 ■問題意識と出発点 ●問題意識 最初の問題意識というのはここに書
January 10, 2010 文明崩壊 (4) カテゴリ:現代社会の問題 ●歴史的にみて社会システムが崩壊するのはどのような理由であるかを知りたくて下記の本を読んでみた。2分冊の力作である。 (上巻) (下巻)文明崩壊 ジャレド・ダイアモンド ●英語の原題は"COLLAPSE"である。内容から判断すると「文明崩壊」というよりも「社会崩壊」のほうが適切であるかもしれない。 ●著者は崩壊した様々な社会の原因を自然と人間社会の仕組みや動機を関連づけて解明している。その内容は何れも克明である。崩壊した社会の分析を通して、人間社会がもたらしている環境破壊によって地球規模での文明崩壊が引き起こされようとしていることへの警鐘を鳴らしている。 ●著者は社会の崩壊の要因として次の5つを掲げている。 1.環境被害 2.気候変動 3.近隣の敵対集団 4.友好的な取引相手 5.環境問題への社会の対応 ●崩壊ま
安全で安価な原子炉 トリウム溶融塩炉ってご存じですか?正直いってこのような原子炉が存在しうること、それも何十年も前から多く核技術者が知っていることに驚いた。この2カ月ほど、いろいろ調べた結果を要約して『未来からのメッセージ』に『安全な原子炉』のコーナーを設け、関連するCO2による地球温暖化問題の記述もこちらに移動しました。このため『未来からのメッセージ:2021年版』として改定しました。以下は関連資料からの抜粋です。(1) 溶融塩原子炉の基本構造①溶融塩炉とは、一次冷却材として溶融塩(フッ素とリチウムなどの金属が結合した溶融状態の塩)を使用する原子炉のこと。②フッ化物の核燃料を一次冷却材に混合させ、液体燃料として使用。③一時冷却材として沸騰する水を使用しないので、格納容器は常圧容器とし、原子炉内の大部分が黒鉛からなる減速材で構成される単純な構造となっている。④この黒鉛の減速
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