今回は、DSP入門とは少し離れて、サンプリング周波数変換について解説します。サンプリング周波数変換技術を用いてFFT分析を行うためのヒントについても触れています。 前回、DSPとFPGAの比較の中で、サンプリング周波数などの条件に応じてうまくDSPとFPGAを使い分ければいいことと、そのためのサンプリング周波数変換処理はデジタル処理(離散時間信号処理)で容易に実現可能であることを説明しました。 DSP入門の話からは少し離れますが、今回はちょうどいい機会なので特別にトピックとしてサンプリング周波数変換について簡単に紹介します。誤った方法でサンプリング周波数変換を行っている事例がしばしば見受けられますので、そのような間違いを犯さないためにも、皆さんぜひご一読ください。 数式を使った難しい話ではありませんが、サンプリング周波数変換技術を用いて効率的な信号処理(FFT分析)を行うためのヒントなどに
アップ/ダウンサンプリングに代表されるデジタル信号処理では、多くの場合、FIRフィルタが利用される。FIRフィルタでは、タップ数を増やせば優れた応答特性が得られるが、ロジック回路の規模や消費電力が増えてしまうことが問題になるケースもある。例えばFPGAでは、ポリフェーズフィルタの考え方を導入することで、こうした問題に対処することが可能になる。 複数のサンプリングレート デジタル信号処理は、MP3プレーヤや携帯型ワイヤレス端末など、あらゆる電子システムで使われている。そして、こうした電子システムの中には、複数のサンプリングレートを使用するものがある。例えば、プロ用オーディオのデータから民生用途向けのデータへの変換など、あるレートでサンプリングした信号を、異なるレートで動作するほかの処理向けに変換しなければならないケースが存在するのだ。このような場合、必要に応じて異なるサンプリングレートのデー
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