接種後に原因不明の痛みなどを訴える患者が相次ぎ、積極的な接種の呼びかけが中止されている子宮けいがんワクチンについて、日本産科婦人科学会は接種の呼びかけを早期に再開するよう要望する声明を出しました。 29日に日本産科婦人科学会が出した声明によりますと、痛みや運動障害などが引き起こされるのは接種10万回当たり2件の頻度で、症状とワクチンの成分との因果関係を示す科学的・疫学的な根拠は得られていないとしています。そのうえで、症状に苦しむ患者の診療体制について、すべての都道府県で痛みなどに対応する病院が設けられたほか、今月には日本医師会などが診断のポイントなどを示した診療の手引を作るなど、希望者がより安心してワクチンの接種を受けられる環境が整ってきたとしています。 そして、今後も積極的な接種呼びかけの中止が続くことになれば、日本だけが将来も子宮けいがんにかかる割合が高い国になることが懸念されるとし、