オオタカ・タカシ(大高隆)さんと、ぼくは年齢が同じである。加えて美術大学のデザイン科出身であるということも共通している(ぼくは中退しているが……)。オオタカさんのブログdannna_o Blogを見ると、写真の作風も、経歴も、趣味も、考えていることも、自分とはずいぶん異なっている。 とりわけ、オオタカさんは職業的な写真家としても本の装丁を中心にさまざまな撮影の仕事を手がけており、その点がぼくとの一番の違いだろう。にもかかわらず、そうした違いを越えた「同級生」のような親近感を感じるのは、やはり同世代だからだろうか。「なんだかわかるな、こういう人いるよな」という思いだ。オオタカさんもぼくに対して同様に感じているかもしれない。 オオタカさんの写真は、一見なにげないようでいてきわめてタフ(頑丈)であると感じる。焼きを入れた金属のかたまりから削りだした工業部品のような、緊密でスキがなくちょっとやそっ