中元誠(図書館国際協力ワーキンググループ) 本年11月16日より、ARL(Association ofResearch Libraries)Japan Project参加機関(※)と早稲田大学図書館は、相互にILL(図書館間相互貸借・複写)サービスを開始することになりました。これまでも、日米双方の図書館によるILLサービスは個別にはおこなわれていましたが、今回のプロジェクトのおおきな意義は、プロジェクト参加の要件としてOCLC ILLシステム、IFMサブシステム、そして複写物の送付についてはARIELとよばれるインターネットを利用した文献複写搬送システムの利用を義務づけたことにあります。このことにより、従来から米側より日本側にたいして指摘されてきた、ILL業務処理にかかわる申込み・受理処理、課金処理、複写物のやりとりにかかわる複写処理、搬送手続きや搬送経費の処理などの問題が大幅に改善される