江戸中期に幕府が諸国大名に提出を命じた「元禄国絵図」の縮小版の写しが、徳島市の徳島大付属図書館と、英国の大英図書館(旧大英博物館図書館)で発見された。徳島大の写しは蜂須賀家旧蔵品で、英国の写しは日本研究者シーボルトが欧州に持ち帰ったものだ。元禄国絵図の縮小版の写しで現存が確認できるのは、この2組だけで極めて貴重。国絵図は幕府の厳重な管理下にあり、蜂須賀家とシーボルトがどのように写しを入手できたかは不明だ。徳島大の平井松午名誉教授(地理学)の調査で分かった。
電子書籍取次大手メディアドゥ(東京)などが2017年3月、徳島市に設立した合弁会社・メディアドゥテック徳島が、事業量の増加につれ、組織を拡大させている。メディアドゥから業務を順次移管しており、今春には新卒の定期採用を始め、17年6月の事業開始時に6人だった従業員は、現在50人になった。さらに地元雇用を進め、5年以内に100人体制を目指す。 メディアドゥテック徳島は、メディアドゥと、ソフトウエア開発などを手掛けるテック情報(板野町)、同社子会社の徳島データサービス(徳島市)の3社が設立。電子書籍のデータセンターへの登録や、書籍ファイルに破損がないかの確認、販売サイトの更新、バナー広告の作成など、出版社から電子書籍を仕入れて電子書店に卸す「取り次ぎ」に関するオペレーション業務を行っている。 人員の確保と育成を進めながら、メディアドゥから一部業務を移しており、従業員は18年2月期末に22人に増加
情報通信技術(ICT)の進歩は目覚ましく、電子教科書や教材など教育の現場でも着実に浸透している。ICT利用を通じて蓄積する膨大なデータを活用し、教育支援につなげる研究を進める。 「現在の教育は教師の経験や主観に基づいてなされており、明治期以来基本は変わっていない。ICTの進展によってこれまでの手法が根本から変わる可能性がある。そこにやりがいを感じている」 現在進めているのがパソコンを使った学生の指導だ。一部の学部では学生全員が1台パソコンを持ち、講義の出欠確認や課題提出、テストなど学生生活全般に活用している。学生ごとに得手不得手や興味の対象などのデータが蓄積され、それを科学的に分析し、個々人に合わせた学習指導につなげる。「いわば教師を楽にする仕組みを考えている」と笑う。 美馬市穴吹町出身の48歳。パソコンの進化と歩調を合わせるように成長してきた世代だ。パソコンに対する興味は尽きず、徳島大工
徳島大付属図書館(徳島市南常三島町2)が、江戸時代の測量家伊能忠敬の日本地図「伊能図」を超高精細のデジタル画像にした。パソコン画面で細部まで確認でき、当時の地図制作や測量の技術の解明に役立てる。27日に図書館で開かれる学術講演会で披露した後、同館ホームページで一般向けにも公開する。 図書館は、徳島藩主の蜂須賀家が所蔵していた約200年前の伊能図10点を保管している。このうち、四国と関東、九州、大分の4点を超高精細のデジタル画像にした。 公開されるのは四国の地図「大日本沿海図稿南海」。18億画素あり、過去に図書館が制作したデジタル画像の約2・5倍に拡大できる。伊能が測量で歩いたルートとみられる赤い線や複雑な沿岸部の地形、小さな河川、地名がはっきりと読み取れるようになった。 この4点は、裏側から光を当てて撮影した画像もある。地図を複製する際、下図と重ねて測量点を合わせるのに記した0・1ミ
乳児に絵本を贈る「ブックスタート」事業に2006年度から取り組んでいる牟岐町立図書館は、その後成長した牟岐小学校の1年生に2冊目の図書を贈る「セカンドブック」事業を14年度から始めた。県内自治体では初の導入。 14年度は町内唯一の小学校の牟岐小1年15人全員が対象で、青少年読書感想文全国コンクールの課題図書4作品から1冊を選んでもらった。 ブックスタートの絵本で図書に親しみ、その後も読書習慣を身に付けてもらう目的で、町立図書館の木本千代子司書が考案した。コンクールへの応募を促す狙いもある。14年度の事業費は5万円。 牟岐小では絵本にリボンや名札を飾り付け、1年生を担任する浅田清子教諭が児童一人一人に手渡した。井上咲都美さん(6)は「好きな本がもらえてうれしい。家に持って帰って大切に読みたい」と喜んだ。 町立図書館長の峯野高明町教育長は「読書量は学力の向上にもつながるので、継続的に取
上勝町正木で食料品を量り売りしている上勝百貨店の店内に「上勝図書館」がお目見えした。買い物のついでに読書を楽しめるだけでなく、気に入った本があれば譲ってもらえるサービスも。スタッフは「返却不要の図書館。文学に触れるちょっとぜいたくな時間を味わって」と話している。 雑貨や食料品が並ぶ棚の一角に本を置いている。司馬遼太郎の「龍馬がゆく」や吉川英治の「新・平家物語」、「漫画・日本の歴史」「上勝町史」のほか、社会学の専門書などジャンルはさまざま。スタッフが知人から譲り受けた本の中から、状態のいいものを選んでいる。 店内に設けた休憩スペースで自由に読むことができ、欲しい本が見つかれば無料で持ち帰ってもいい。現在の在庫は100冊あり、将来的には2万冊にする予定だ。 店を運営する一般社団法人・地職住推進機構の小林篤司代表理事は「教養を身に付け、互いの好きな分野の情報を交換し合える場になれば。気軽に
徳島市立図書館が、昔の市の街並みや風景、建物などを撮影した写真を一般から募集し、デジタルデータ化する作業に乗り出す。寄せられた写真は貴重な地域資料として整理保管するとともに、図書館のホームページ(HP)や写真展などで公開する予定。図書館は、家庭に眠る写真の提供を呼び掛けている。 募集するのは、1990年以前に撮影された徳島市内の様子が分かる写真。写真はデジタルデータとして取り込んだ後、応募者に返却される。 図書館は2012年4月のリニューアルオープン以降、徳島大学の教員が薦める本のコーナーを常設したり、徳島ヴォルティスの選手が本を紹介したブックリストを作ったりと地域との連携強化を重視した取り組みを進めている。 今回の企画は地域連携の一環として、図書館の役割の一つである資料の収集、整理、保管のうち、収集について広く協力を求めようと田中瑞穂副館長(33)らが提案した。田中副館長は「地域に
【徳島ニュース】 ◇歌や踊りに観客笑顔 石井でふじっこちゃん夏まつり ◇内モンゴルの中学校を初訪問 北井上中生、20日出発 ◇上勝に魅力あるでないで 町出身若者らが事業展開 ◇浴衣姿で名画鑑賞 大塚美術館、夜間イベントにぎわう ◇希少植物、ネットで保護 剣山トレッキングツアー ◇津波対策BCPで初訓練 海陽町、少人数の初動体制確認 【徳島ニュース】 ◇歌や踊りに観客笑顔 石井でふじっこちゃん夏まつり ◇内モンゴルの中学校を初訪問 北井上中生、20日出発 ◇上勝に魅力あるでないで 町出身若者らが事業展開 ◇浴衣姿で名画鑑賞 大塚美術館、夜間イベントにぎわう ◇希少植物、ネットで保護 剣山トレッキングツアー ◇津波対策BCPで初訓練 海陽町、少人数の初動体制確認 【徳島ニュース】 ◇歌や踊りに
徳島大学付属図書館の入り口をくぐると、正面に置かれた予定表が目に飛び込んでくる。この日は線形代数。「ここの問題がどうしても分からなくて」。図書貸し出しカウンター脇の学習相談室で、学生2人が参考書を囲み、線形代数についての教員の解説に熱心に聞き入っていた。 4月に誕生したこの学習相談室の名称は「スタディーサポートスペース(SSS)」。教員や大学院生14人が交代で待機。訪れた学生の質問に応じるほか、リポートの書き方、学習の進め方などさまざまな相談にも乗る。 「図書館を学習支援の場として活用しよう」。同大教育改革推進センターの吉田博助教をはじめ、教職員と学生約20人からなるグループ「繋(つな)ぎcreate(クリエイト)」が企画した。勉強中、疑問が出ても教員の研究室を訪れるのは気後れするという学生は多い。「気軽に相談できる場がほしい」という学生の声から生まれた。 まだ利用は多くないものの、
徳島文理大学生2人が、1945年に徳島大空襲で焼失した県立光慶図書館(県立図書館の前身)を3Dで復元する作業に取り組んでいる。失われた戦前の建物を立体的に再現することで、徳島の文化や歴史を知ってもらうきっかけにする。5月をめどに仕上げ、完成後は県立文書館で公開する。 光慶図書館は1917年6月、現在の徳島中央公園内に開館した徳島県内初の公共図書館。鉄筋コンクリート2階建てで、当時としては珍しい洋風建築だった。128人収容の閲覧室のほか、2階建ての中に3層に分けられた書庫がある特殊な構造だった。 復元作業に取り組んでいるのは人間生活学部建築デザイン学科4年の吉川真登さん(21)と関口千尋さん(21)。2012年12月、指導を受ける川村恭平准教授(建築環境学)の勧めで、建物の平面図を3D化するパソコンの専用ソフトを使って制作を始めた。県立文書館から提供された写真や資料を参考に、光慶図書館の
【徳島ニュース】 ◇輪禍死、ブレーキ効かず 高齢者の被害目立つ ◇藤川さんたたえ有志ら遺作展 美馬で17日から ◇新移動図書館、阿南市に納車 4月から市内巡回 ◇選抜高校野球のプラカード揮毫 名西高・書道専攻の生徒 ◇よみがえれ、白鳥の名所 阿波・金清池に1羽を放す ◇からくり用、襖絵描く 三好市の檪生小児童 【徳島ニュース】 ◇輪禍死、ブレーキ効かず 高齢者の被害目立つ ◇藤川さんたたえ有志ら遺作展 美馬で17日から ◇新移動図書館、阿南市に納車 4月から市内巡回 ◇選抜高校野球のプラカード揮毫 名西高・書道専攻の生徒 ◇よみがえれ、白鳥の名所 阿波・金清池に1羽を放す ◇からくり用、襖絵描く 三好市の檪生小児童 【徳島ニュース】 ◇輪禍死、ブレーキ効かず 高齢者の被害目立つ ◇
ポルトガルの文人モラエスの足跡を著書などでたどる展示会「文豪モラエスの作品世界」が16日、徳島市南常三島町2の徳島大学付属図書館本館で始まった。2月28日まで。入場無料。 モラエス本人や関連の写真、手紙をまとめた8枚の大型パネル、ポルトガル語の著書など40冊を展示し、生涯を紹介している。モラエスの7回忌をしのんだ1921年の徳島毎日新聞(徳島新聞の前身)の記事など珍しい資料も並ぶ。 同大学大学院の林拓司さん(22)は「モラエスについて知らない学生は多い。徳島や日本を海外に紹介した人物の生きざまを知る良い機会だと思う」と話した。 22日には学術講演会があり、同大学大学院の宮崎隆義教授らが作品を解説するほか、徳島朗読サロン「さざなみ」グループ主宰の住友美代子さんによるモラエスの著作の朗読がある。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く