「日本人かい? オシムに会いに来たのかね?」 ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボで、おとぎ話の中に迷い込んだかのような錯覚に陥った。その美しい旧市街で笑顔とともに話しかけてきたのは、土産物屋の老婦人だった。この国における日本との最大のつながりは、サッカーである。自分たちの英雄が代表チームを率いた国から旅人が来たなら、声をかけたくなるのも当然だろう。イビチャ・オシムの存在は、今もボスニアの人々の誇りであるようだ。 日本を離れて3年が経った。だが、オシム氏の思いは、今も日本サッカーとともにある。今秋、その名伯楽にサラエボで話をうかがう機会を得た。 部屋に入ってきたオシム氏の手に、離日前には握られていた杖はなかった。190センチを越える長身が、ゆっくりとではあるが確かな足取りで部屋へと入ってきた。イスに腰を下ろすとまず、近くにあった2006年のヤマザキナビスコカップ決勝のプログラムに手
前回の(1)はこちらから。 文字化け問題 ── Perlの文字列の実装に迫る 次のテーマは文字列です。文字化けは、プログラマの意図したエンコーディングと実際のエンコーディングが異なるときに起きる現象で、どんなプログラミング言語でも問題になります。ただPerlではv5.8.0以降、さらにテキスト文字列という概念ができたため、プログラマの意図をコードに落とす際に少し工夫が必要です。この概念を正しく理解していないと、エンコーディングが正しく見えるときでも文字化けが起きることがあるのです。そこで本節では、文字化けをデバッグするという目的のもと、perlの文字列の実装に迫ります。 まず、よくある文字化けを再現するコードがリスト7です。CPANモジュールのEncode::Locale[6]をインストールしておいてください。また、ファイルはUTF-8で保存してください。 リスト7 hello-moji
本連載では第一線のPerlハッカーが回替わりで執筆していきます。今回はgfxこと藤吾郎さんで、テーマはPerlの内部構造です。 内部構造を覗く Perlで開発をしていると、ときどきわかりにくい現象に遭遇することがあります。たとえば、あるデータをJSON(JavaScript Object Notation)にシリアライズするとき、数値としてシリアライズしてほしい値が文字列としてシリアライズされてしまう。あるいは、エンコーディングが正しいはずなのに文字化けが起きる。こんなときは、思いきってPerlの内部構造を覗くことで、何が起きているかを突き止めることができます。 本稿では、Perlの内部構造について解説します。言及するperlはバージョン5.16.0(2012年5月21日リリース)です。また、ターミナルのエンコーディングはUTF-8を想定しています。なお、Perl処理系はC言語で書かれてい
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