内田 樹 (うちだ・たつる) 1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。現在、神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。武道家としての顔も持ち、神戸女学院大学では合気道部顧問をつとめる。『ためらいの倫理学』(冬弓舎)、『レヴィナスと愛の現象学』、『おじさん的思考』『期間限定の思考』(晶文社)、『女は何を欲望するか?』(径書房)、『疲れすぎて眠れぬ夜のために』(角川書店)、『私の身体は頭がいい』(新曜社)など著書多数。HP「内田樹の研究室」 『映画の構造分析』(2003年/晶文社) 物語とは直接結びつかないスクリーン上の「変」なところが、あれよあれよと鮮やかに読み解かれ、ストーリーラインの底を流れる、人間の欲望の「構造」がくっきりと浮かび上がる。『大脱走』のモチーフが「母性の奪還」? ま、まさか『ゴーストバスターズ』がトラウマの本質に触れているなんて……。マ