先行者利益を糧に、すさまじい勢いで成長した新興デジタルメディア。だが、その栄光の日々は過ぎ去り、暗く長い冬がはじまろうとしている。2016年はデジタルメディアの勝敗が決する年となるだろう。 現在、ベンチャーキャピタルに支援されているデジタルパブリッシャーの多くは、スケール(規模)が限界値ギリギリにまで達している。彼らのビジネスモデルは驚くほど高いオーディエンス成長率を軸としていて、この成長率をもとに、ビジネスは成功すると推測されていた。 しかし、必ずしも成功するわけではない。当然ながら、トラフィック成長率は頭打ちとなっているのだ。 安定成長を続けるとは限らない 例として、いくつかのパブリッシャーを見てみよう。新興経済メディア「ビジネスインサイダー」の2014年のトラフィック伸び率は79%、2015年は10%で、月間のユニークユーザー数は4000万人にまで上昇した。 新興メディア「BuzzF