和名「タラヨウ」の由来は、先の尖ったもので葉の裏側に文字を書くと黒く跡が残る性質が、インドで仏教の経文を書くのに使われた貝葉の原料であるヤシ科のタラジュ(多羅樹、学名: Corypha utan)と同様なので、その植物にたとえて名付けられている[3][2]。また、梵語(サンスクリット語)のペイタラから来ているという上原敬二の説もある[4]。中国名は「大葉冬青」[1]。 日本の本州静岡県以西、四国、九州と、朝鮮半島、中国に分布する[3]。山地に生える[3][2]。寺院によく植えられる[3]。関東にも植樹されていることがある。 常緑広葉樹の高木[3]。樹高は10 - 20メートル (m) ほどになる[2]。樹皮は灰褐色で滑らか[2]。若い樹では樹皮に細かい細かい裂け目がある[2]。一年枝はやや太く、緑色で無毛である[2]。葉は大きく肉厚で、20センチメートル (cm) ほどもある長楕円形で、葉