「学力向上の鍵は『国語力』向上にある」とは、多くの教育者がそろって唱えることです。理系教科を学ぶにしても、その内容を理解するためには教科書や参考書を読まなければなりません。人間が言葉を使って物事を考え理解することを思えば、その主張ももっともです。そして、脳科学者・中野信子(なかの・のぶこ)さんとの共著『「超」勉強力』(プレジデント社)を上梓した信州大学特任准教授の山口真由(やまぐち・まゆ)さんも、「勉強の基本は『国語力』がすべて」だと言いきります。 構成/岩川悟・清家茂樹 写真/川しまゆうこ すべての勉強の基本は国語力にあり 勉強について私が大切だと考えていること――それは、すべての勉強の基本は「国語力」にあるということです。 ここでの国語力は、インプットのための「読解力」と、アウトプットのための「表現力」を指します。とりわけ読解力は、すべての勉強における最重要要素です。 なぜ、読解力があ