エアコンが暖房に向かないと思っている人は少なくない。もし、あなたが「省エネ」のためにエアコンよりも電気ヒーターや電気カーペットを使っているとしたら、それは明らかに判断を誤っている。最終回は、東京大学准教授の前真之氏が執筆した書籍「エコハウスのウソ」から、「エアコンによる暖房効率」についての解説を掲載する。特集「冬に備える家づくり」の第5回で、吹き抜け空間をエアコンで暖房するのは難しいことを示し
前編からつづき 2.弱者の味方 つまり放射線問題で我々が気をつけなければならないのは電力会社との癒着だけではない。甘い声で近寄ってくる、一見弱い者の味方の顔をした人たちが、何らかの別の目的(経済的利益や政治的な目的)のために、我々の不安を利用しに来ているのかもしれないのだから。こういう一部の人たちのために放射能おばけが現れ、人々に恐怖を吹き込み、民主政治を阻害しているのだとしたら、これは座視できない問題だ。 前項で紹介したように、クリス・バスビー氏らがかつてウェールズで低線量の放射線汚染による白血病の増加がみられたと主張したが、実のところ彼らは統計的手法を無視して、自説に都合の良いデータを集めて解析し、査読システムを経ないで世間に発表していたのである。そのときウェールズのメディアが十分にバスビー氏に対して批判的でなかったことで、結局このニセ科学の相棒を担ぐことになり、ウェールズを混乱に陥れ
2014年にアメリカの小売業を舞台として、いくつかの大事件が起こった。日本語で報道されていないため、多くの日本人がその存在すら把握していないが、今後、日本でも同様のことが起こりうる。3つの事例を紹介しよう。 射殺された学生を侮辱したスウェット販売 アーバンアウトフィッターズ(Urban Outfitters)はアメリカのファッションブランド。カジュアルでセンスの良い男女に人気があるアパレルメーカーだ。物議を醸したのは、同社が発表したケント州立大学(Kent State University)のスウェット。ケント州立大学の関係者が驚愕し、大騒ぎになった。アーバンアウトフィッターズはすぐさまケント州立大学の関係者に謝罪した。2014年9月のことである。 なぜこのスウェットが問題になったかというと、血にまみれたデザインだったからだ。「太陽柄のデザインと思った」と釈明している小売店もあるものの、素
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