【10043】 2008年10月22日 ROEから理論PBRを算出 新たな割安株の「発掘方法」 世界的に株価が厳しい局面にある。10月10日時点でTOPIXは年初から43%下落した。戦後、東京証券取引所が再開して以来58年、年間でこれを上回る下落は一度もない。 市場が急落すると投資家の下値感が失われる。まだ下がり続けると思いがちだ。しかし株式には保有資産などが支える解散価値がある。その尺度がPBR(株価÷1株当たりの純資産)だ。PBR1倍割れは、株主の資産の持ち分よりも売り込まれたことを示す。 ただし、土地などの資産価格が下げているため、PBR算出の根拠となる純資産の評価そのものに確信が持てないかもしれない。 また、PBRが低い企業でも利益率が低いと、必ずしも割安といえない。たとえば利益率がマイナスの企業は毎年、損失を発生させることになる。損が積み重なると企業の純資産が目減りし、将