原作未読。 冒頭、紗伊阿久斗と服部絢子の出会いが丁寧かつ落ち着いた演出で好感を持った…のは見事にミスリードだった(笑)。自分でいくら否定しようと足掻こうとも、追い詰められるほど「魔王」の本性が出てしまう阿久斗くんが巻き起こす荒唐無稽なギャグがお約束になるのかな。まんま『デトロイト・メタル・シティ』の根岸くんと同じパターンだ。こういうのは定番ゆえに楽しい。スラップスティックなお話にテンポの良いコンテがかみ合って退屈させない。 キャストについて。絢子役の日笠陽子さんは、滑舌、声色、声量の全てにおいて芝居がアイドリング中といった印象で、どうしても気になってしまう。艶のある低音は魅力的なので、経験を積んでこなれてくれることを期待。阿久斗役の近藤隆さんは、弁論シーンを始めとする押し引きがさすがに上手い。 AT-Xもこの程度じゃあ視聴年齢制限かけないのな。何も考えずに楽しめそうなので視聴継続。 ★★★