まずは、今クールの連ドラの6話までの平均視聴率ベスト5を見てほしい。 1位『緊急取調室』(テレ朝)14.1% 2位『小さな巨人』(TBS)13.2% 3位『警視庁・捜査一課長』(テレ朝)12.0% 4位『警視庁捜査一課9係』(テレ朝)11.2% 5位『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジ)11.0% ――なんと、見事に5つとも刑事ドラマである。 昨今、連ドラは刑事ドラマや医療ドラマばかりが目に付くが、遂にここまで来たかという思いである。ただ、こうして刑事ドラマが安定して視聴率を稼ぐということは、作り手がそっちへ向かうのも分からないではない。何せ、テレビは視聴率を取らないといけないからだ。 事件は警視庁捜査一課で起きている!? いや、もっと驚くのは、このうち上位4作品がいずれも「警視庁捜査一課」が舞台になっている点。つまり、1つの部署の中で同時に4つのドラマが並行して進んでいることにな