政府が29日の閣議で決定した2009年版男女共同参画白書によると、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」との考えに、20歳代の女性の4割近くが賛意を示し、30、40歳代より多いことが分かった。 非正規労働者の増加や、仕事と子育ての両立が依然難しいと感じられていることなど、「現在の就業構造が若い世代の女性の意識に影響を与えていることも要因」と指摘している。 これは、白書に掲載された20~60歳代の男女1万人に内閣府が2月に実施したインターネットによる意識調査の結果だ。「妻は家庭」との考えに、女性はすべての世代で反対が賛成を上回り、男性は全く逆の結果だった。ただ、賛成した割合を年代別に見ると、女性では20歳代が36・6%で60歳代(40・2%)に次いで高く、30歳代(34・2%)、40歳代(30・7%)を上回った。男性では、若い世代ほど「妻は家庭」に賛成する割合は低かった。 「男女共同参画が国