11月28日(日) ● 『絹靴下殺人事件(アントニイ・バークリー)』 ロジャー・シェリンガムが活躍する本格推理。 本格ミステリの王道を逆手に取るような作品が多い中で、この作品は、割と普通っぽい。 シェリンガムが犯人に仕掛ける罠は、いくら何でも無茶ではないかと。 ● 『Q&A』(恩田陸) 全編会話形式のミステリ。 最初は、何が起こったのかわからないまま、話は進む。 インタビュー形式の会話から徐々にデパートで大惨事が起こったことが明らかになる。 ただ、その大惨事の原因は何だったのか、わからないまま話は進む。 インタビュアが複数の人にインタビューしていく中で、事件が明らかになるのかと思いきや、 途中からインタビュアが女性に変わったり、全然、事件のインタビューとは関係のない二人の会話になったり、 話は、どんどん変な方向に展開する。 結局、大惨事に関わった人々のその後をミステリタッチで描く連作短編っ