人口5万人の佐賀県武雄市に、今月、異例ともいえる図書館がリニューアルオープンした。年中無休、カフェも併設され、雑誌も販売、本を借りるとポイントも付く。この図書館の運営を任されているのが、『TSUTAYA』のカルチュア・コンビニエンス・クラブだ。この図書館の発案者は、武雄市の樋渡啓祐市長(43)。金のかかる図書館を、サービスも良く、経費も抑えられる図書館に変えようと考えた。しかし、“規制の壁”が立ちはだかり、民営化までの道のりは苦難の連続だった。図書館法では、公立図書館は“無料”が原則。文部科学省と交渉を重ね、樋渡市長は、スペースを2つに分け、1つを図書館、1つを賃貸にし、「図書館ではない」という理屈で押し切った。その結果、予算の運営費が約1割削減でき、さらに、年間600万円の賃料が入ることになった。オープンから1カ月で、9万6627人が来館(29日時点)した。利用した市民からは、「前の図書