「行政には口を出さない」とかで、米軍普天間基地移設や景気対策など、鳩山内閣が直面する諸問題への小沢一郎民主党幹事長の具体的言及はない。が、小沢氏が与党・民主党のキーパーソンであることは国内外に知れわたっている。それだけに小沢氏の言動には注目が集まるが、本人はどこまでそれを自覚しているのか。「国民生活第一」を掲げる民主党は、小沢発言によって国民が危機にさらされたらどうするのか。 <日本人誘拐事件> 「小沢は一体何を考えているのか」という同じキーワードで、問題の質は異なるものの最近二つの深刻な声があった。一方は「世界を敵にするのか」という米国在住者、もう一方は「あの前のめりには活動家たちさえ心配している」という大阪在住者の報告だ。前者は国際情勢に通じ、後者は関西の在日コリアン(在日韓国、朝鮮人)世界に詳しい。 同じ思いを抱いていた矢先の11月18日深夜0時過ぎだ。「イエメンで日本人技術者誘拐」