羽生雄毅 1985年生まれ。栄光学園中学2年の時パキスタンのイスラマバード・インターナショナルスクールへ転校。高校2年修了で2002年よりオックスフォード大学セイント・キャサリンズカレッジへ入学。無機化学専攻。2006年からは博士課程に進学、2010年博士号取得。在学中は科学ソサエティーの会長や、アジア太平洋ソサエティーの委員などを務める。博士課程修了後はモスクワ国立大学への短期留学、東北大学での産学官連携研究員を経て、現在は東芝研究開発センターにて大型蓄電池の研究開発に従事。 私は2002年にオックスフォード、セイント・キャサリンズカレッジの学部に化学専攻で入学しました。当時、勉強は高校の化学の延長だと思っていましたが、実際は全く違っており、入学後は一から学び直すような気分でした。「高等教育の目的はコンテンツではなく思考の方法論だ」と父に言われていましたが、そのことを実感する4年間となり