日本サッカー協会の犬飼基昭会長が提唱しているJリーグの「秋春制」(秋に開幕して春に終わる形式)移行をめぐり、降雪地域のサポーターの間で、移行に反対する動きが広まっている。反対署名は3万を超え、来年1月にも協会に提出される見込みだ。 J1リーグ最終節、札幌−鹿島戦が行われた12月6日。雪が降り積もった札幌ドーム周辺で、札幌のサポーター約20人が「冬開催反対」を掲げて署名活動を行った。もともとは新潟のサポーターが11月に活動を始めたもので、同じ降雪地域という立場から賛同し、運動が広がったという。 反対の趣旨は、▽冬場の開催では子供、高齢者、障害者らの観戦が難しい▽チームの練習が満足に出来ず、地方クラブの負担は増え、存続問題にも発展する−−というものだ。 札幌サポーターで署名を集めた公務員の山本雄樹さん(54)は「サッカーを見ることは生活の一部。それを奪われることがないようにしたい」と話す