サッカーJ1のG大阪と神戸は27日、大阪府吹田市の万博記念競技場で、東日本大震災の復興支援を目的に慈善試合を行った。試合は2−2で引き分けた。 会場には約1万5000人の観客が集まった。宮城県出身のG大阪のMF佐々木勇人選手(28)が活躍。開始3分に先制点を奪うと、左腕から取り外した喪章にキスして天に掲げた。ユニホームをめくり「一日でも早く皆様に笑顔が戻りますように」とメッセージが書かれたシャツを見せた。佐々木選手は「気合はかなり入っていた。(被災者で)見ている方は少ないかもしれないけれど、少しでも元気を与えられたらと思った」と話した。 収益の全額は日本赤十字社を通して寄付される。試合前には球場外で選手らが募金箱を手に寄付を呼び掛けた。(共同)