政府が31日に示した中長期の経済財政試算に対し、民間エコノミストから「楽観的すぎる」との批判が出ている。税収見通しの前提となる名目成長率が高すぎるとの見方が多い。ただ政府試算でも2020年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)を黒字にする国際公約は達成できない見込み。増税頼みの財政再建には限界があるとの指摘が出ている。政府の慎重シナリオでは、15年度の赤字が国内総生産(GDP)比で3
「規制当局が事業者の虜になった」福島原発事故。だが規制当局の独立性の欠如と専門性の欠如は、たびたび深刻な事件の原因になってきた。その構造的な病根について、気鋭の政治学者が斬る。 先日、福島原発事故に関する4つの報告書が出揃った。だが報道などによる報告書の受け止め方を眺めていると、報告書で指摘された問題点が、あたかも原発特有のもの、悪く言えば、原子力ムラという対岸の火事であるかのように伝えられていると感じた。 規制政策の破綻という側面から原発をめぐるガバナンス(統治構造)を考えれば、東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)の『報告書』(2012年7月5日)が簡述するように、「規制機関の組織的問題点は『独立性の欠如』『透明性の欠如』『専門性の欠如』に集約される」のであり、「規制当局が事業者の『虜』となっていた」。しかし私見では、安全規制部門に独立性と専門性が欠けていたために、規制行
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